議員定数や選挙制度について、アメリカ合衆国やイギリスの制度を引き合いに出されることがあります。日本の制度は議員内閣制ですから、イギリスの制度に近いものがあります。英国下院の定数は646名となっております。これって日本より多いのでは?イギリスの人口は言うまでも無く日本より少ないでしょうに。アメリカは連邦国家ですから、日本との単純比較はあまり意味がないように思われます。
各国の選挙制度は、それぞれに歴史的背景があるわけですから、参考にすることは必要であっても、そのことをもって議論の根拠とすることは如何なものかと考えます。
私は「議員定数削減と選挙制度改革(一票の格差是正)」で指摘しておりますように国会議員は全議員を比例代表制で選出した方が望ましいと考えます。その上で議員定数を削減することについては、少々不満はありますが肯定できるのではないかと考えます。本来の趣旨からすれば、議員報酬と政党助成金の削減など、政治に掛るコストの削減ではありますが・・・。
皆様如何お考えか、ご意見をいただければと存じます。
<参考> 「諸外国の選挙制度」 「諸外国の下院の選挙制度」