山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

TPPについて(9)-軽自動車規格廃止要求

2012-01-15 | 農業

 米国通商代表部がおこなったTPP交渉に日本が参加することに対する意見公募に、自動車大手3社、いわゆるビッグスリーが日本の自動車市場の閉鎖性を理由に反対の表明をしたとの報道がなされておりました。この中で、軽自動車規格を廃止すべきとの主張をしているそうです。

 TPP参加に当たって早くも踏み絵を踏まされることになっているようです。交渉参加以前に、これからこのような要求が要求が続々と出てきて、少なくとも交渉の俎上に載せることを認めなければならないことになるでしょう。何となく先行きは見えているような気がします。

 軽自動車は、田舎に暮らすものにとってなくてはならないものです。公共交通機関がないところでは、生活の足として必要不可欠の乗り物です。農作業には軽トラはなくてはならないものです。山間部の畑の農道や林道は、軽トラを前提としております。軽自動車の廃止は、田舎の生活に決定的なダメージを与えます。

 さて、軽自動車を含むスモールカーは、省エネにも貢献します。米国のように馬鹿でかい車を乗り回す社会からは想像も出来ないでしょうが・・・。大型車1台の燃料で軽自動車が何台賄えるでしょうか? 別に大型車に乗るなと言っている訳ではありません。大型車に乗りたければ、それなりのコストを負担していただければ良いのです。日本では、そのような仕組みになっているといえます。そのような国内の問題を自分達(主に米国)の理屈で、グローバルスタンダードという美名を冠して、他人の懐に手を突っ込んでかき回すのがTPPなのではないかと思います。