田植えの時期を迎えております。田植えの前に水田の代掻きを行います。その際、大量の農業用水が必要となります。当地のような山麓部では昔から農業用水の争奪戦が繰り広げられてきました。それに纏わる言葉も多くあるとは思いますが、今回は標題の言葉を取り上げました。
水を堰き止めることを佐賀弁では「せぎる」と言います。これは一般的に使われている「瀬切る」から来ているようです。
筑後の方では「せっきる」と言っていました。「せぎる」が筑後弁特有の詰まりで「せっきる」となったものか、「堰く」「塞く」は流れを止めることを指しますので「堰き切る」から来ているのではないかと思われます。また筑後弁で戸を閉めることを「戸をせく」と言います。この語源もおそらく「塞く」なのではないかと想像します。
このこととは関係ないものと思われますが、腹が痛いことを筑後では「腹がせく」と言っておりました。この「せく」はどこから来ているか見当もつきません。或る説では「癪(しゃく)」から来ているのかもというのがあります。「先生(せんせい)」が「しぇんしぇい」となるように「せく」は九州北部では「しぇく」といっていたと思われますので、癪が変化して「せく」なったというのは説得力がありますね。
今のところ入梅しても降雨量が少なく水不足が懸念されます。取り敢えず我が家の水田は無事田植えが完了してホット一息ついているところです。水田はただ水を張っていれば良いというものではありません。稲の生育段階に応じて水張りの高さ、あるいは中干といった水管理をしていかなければなりません。必要な時に水が足りないと大変困ってしまいます。しかしながら、天候は如何ともしがたいものです。昔みたいに命がけで水を争うようなことはなくなりましたが、今でも我田引水ということで少なからず我が儘を貫く人がいるにはいます・・・。
水を堰き止めることを佐賀弁では「せぎる」と言います。これは一般的に使われている「瀬切る」から来ているようです。
筑後の方では「せっきる」と言っていました。「せぎる」が筑後弁特有の詰まりで「せっきる」となったものか、「堰く」「塞く」は流れを止めることを指しますので「堰き切る」から来ているのではないかと思われます。また筑後弁で戸を閉めることを「戸をせく」と言います。この語源もおそらく「塞く」なのではないかと想像します。
このこととは関係ないものと思われますが、腹が痛いことを筑後では「腹がせく」と言っておりました。この「せく」はどこから来ているか見当もつきません。或る説では「癪(しゃく)」から来ているのかもというのがあります。「先生(せんせい)」が「しぇんしぇい」となるように「せく」は九州北部では「しぇく」といっていたと思われますので、癪が変化して「せく」なったというのは説得力がありますね。
今のところ入梅しても降雨量が少なく水不足が懸念されます。取り敢えず我が家の水田は無事田植えが完了してホット一息ついているところです。水田はただ水を張っていれば良いというものではありません。稲の生育段階に応じて水張りの高さ、あるいは中干といった水管理をしていかなければなりません。必要な時に水が足りないと大変困ってしまいます。しかしながら、天候は如何ともしがたいものです。昔みたいに命がけで水を争うようなことはなくなりましたが、今でも我田引水ということで少なからず我が儘を貫く人がいるにはいます・・・。