曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

素晴らしい天体ショーに寒さも忘れ

2021年11月19日 | 日記

今日の柑橘

甘太郎  私のお父さんとお母さんが今年判明しました。最新技術の遺伝子解析をしていただきました。お父さんは「チャンドラポメロ」お母さんは「弓削瓢柑」でした。素晴らしいことに両親それぞれの素敵な性質を受け継いでいます。

 


 昨日18日の夜明け前には「獅子座 流星群」が流れ星の数でピークを迎えるということでした。しかし今年の予想では1時間に数個ということでしたので夜中に起きて観るほどのことはないと考えこちらの天体ショーはパスしました。

そして続いて今夜見られる天体ショーは月食です。月食は天体ショーの中ではかなり頻繁に起こることなので私としてはどちらでもいいかと気が進まなかったのですが、山口市に住む知り合いがお昼過ぎに電話してきて、地平線から月が昇り月食がよく見られる場所として、嵩山の山頂からは良く見えますかと聞いてきました。そりゃあよく見えますよと答えたのですが、私自身はわざわざ月の昇るのを見るために嵩山の山頂へ行ったことはありません。星を眺めるために登ったことは何度もありますが、山頂付近にはイノシシがたくさんいますので夜山頂へ行くのは気を付けなければなりません。そこでその方には嵩山の山頂よりは東側の景色が広く見渡せる場所としては銭壺山を勧めました。銭壺山は山頂まで幅の広い良い道路がありますので嵩山よりは行きやすい所です。

私はといえば午後の仕事が手間取り、今日の仕事が終わったのは夕方の5時20分でした。今日の月の出は5時ごろだったのでもう昇っているはずです。我が家からは東側に小高い丘のような山があるので月の眺めはあまりよくありません。そのまま家に帰ろうかと思ったのですが、2時間もかけてわざわざ月を見に行こうかという方がいることを思うと私なら5分ほどで月見に最適な場所があるので気を変えてカメラと三脚をトラックに積んでそのまま出かけました。山の上に上がって初めて気づいたのですが今夜は快晴でした。天体ショーに雲はいただけません。素晴らしいショーが見られるかもしれないと期待して思いの場所に到着しました。17時30分です。月は山の端を離れかなり高く昇っていました。そして月食はかなり進んでいて赤い月が夕暮れの空に浮かんでいるのが見えました。この時間には周りの景色がまだよく見えていて星はまだ見えません。宵の明星金星は見えていたかもしれませんが今日は西の空には関心がなくて東の方ばかり見ていました。

カメラのセットをして一人で東の空を眺めていると、一台の車のライトが近づいて来て近くに止まりました。もう暗いので誰だかよくわかりませんでしたが月見に来た人たちのようだったので、こちらから先に一言挨拶をしました。向こうからは山本さんじゃないですかと答えが返って来て、暗いのによくわかったなとびっくりでした。こんな時間帯にこんなところでカメラを操っているのは私くらいのものでしょうか、顔は見えなくとも素性はバレバレですね。それにしてもここが月見に良い場所だとは結構皆さん知っていらっしゃるのですね。年配の女性3人が近くに腰を下ろしにぎやかに月見の宴が始まりました。山の上で一人月食を眺めていたのが一気に雰囲気が変わりました。女性3人はとてもにぎやかです。そんなにぎやかなお月見もそれはそれでいいものです。実を言うといきなり飛び出してきたもので昼間の薄着でした。寒さが身に染みてくるそんなところへ、おばさんから熱いコーヒーをいただきました。こりゃすごいと喜んでいると、次にはあったかい焼き芋をおひとつどうぞと手渡され感激でした。皆さんは準備がいいのですね。でも今度街の中で出会ったときお礼が言えないかもしれません。会話で声に聞き覚えはあったのですが暗い中で顔も見えず誰だったのか確信が持てないのです。恥を忍んで名前を聞くべきでした。ダウンのコートを羽織ったおばさんたちの月見の宴はまだまだ続きそうでしたが薄着の私は寒さに耐えられず早々に引き上げました。

残りの月食は家で見ました。

 


皆既月食になれなかった今夜の満月

 

安下庄の夜景

何となく星が見えてきました。

いつもの嵩山が見えますね。月の左隣には冬の星座 昴 が見えます。

6時5分です。寒くってもう我慢がなりません。家に帰ります。

 

家の前で撮影

 

 

丸くなりました。右上の方がまだ少し暗いかも。今夜のショーは終わりました。