曜日のない暮らし

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山本弘三の写真を中心にした日記帳

山本柑橘園の柑橘紹介ー1. チャンドラ ポメロ

2017年01月05日 | 日記

今日の柑橘

チャンドラポメロの樹になっている様子

 


 1月3日、今年の正月は穏やかな天気に恵まれました。みかん畑を見て回りましたが12月まで大暴れしていたイノシシたちは山へ帰って行ったのか気配がなくなりました。彼らにとってこれからしばらくは筍がありますから食べ物に困りません。すでに竹藪では掘り返した跡が見られます。また葛の根っこも今頃栄養たっぷりで良い食べ物です。でも油断はできません。みかんの収穫は終りましたがいろんな中晩柑がこれから美味しくなってきます。中晩柑が美味しくなったころにはまたみかん畑に出入りするようになります。

イノシシがひと段落するとこれからは空からの攻撃に対処しなければなりません。今年はメジロやヒヨドリなどの冬鳥がやや少なめですがみかん畑に果実が少なくなったので残っている畑に集中するようになります。一日に食べる量はイノシシに比べるとほんの僅かですがみかんにみんな傷つけてゆきますので被害は結構大きいのです。イノシシからみかんを守るのは2次元的ですが鳥からみかんを守るのは3次元ですからさらに面倒です。

10月の極早生みかん、11月から始まる早生みかん、12月になると販売される普通みかんや年明けの晩生みかんなど、みかんの販売時期はとても長いです。でも、柑橘類の多くが熟して食べごろとなるのはこれからです。みかん以外の柑橘類をしばらくご紹介しましょう。世界中の柑橘類はすごくたくさんの種類がありますし、新しい品種が次々と生み出されているのが現状です。その中から私が栽培しているものと今注目の品種をご紹介します。私の偏見と趣味のため品種に偏りが出ますがご勘弁を。

正月三日には文旦を食べましたのでまず文旦から始めます。昔から私は文旦類は柑橘の中では品質の劣るものと言う偏見を持っていましてまったく食べませんでした。ところが最近食べるようになったのです。すごくおいしいとは思いませんがなぜか病み付きになる味です。今日はその文旦の一つチャンドラ ポメロを紹介します。

 


Chandler Pummelo (チャンドラ ポメロ)

 チャンドラポメロはタイで生まれた文旦の一品種で無酸文旦にグレープフルーツをかけ合せたものです。大きさは1.5㎏~2㎏にもなり大き目の文旦です。肉質はジューシーで赤みを帯びています。種は少ないものもありますが受粉したものはたくさん入ります。果皮は厚くてナイフで切り目を入れないと剥き辛いです。今の時期には甘みはまだ多くありませんが酸が少ないので十分食べられます。美味しいかどうかは人によって好みが違うので何とも言えません。

まずは食べてみましょう。小ぶりな実で約1㎏でした。

果肉はこんなフカフカの容器に大事に大事に入っています。

 

半分剥きました。

一房をきれいに分けるとこうなります。

 

種、中袋、皮とでこれだけのごみが出ます。

果肉と食べないゴミとに分けました。重さで見るとちょうど半々です。果肉だけで約500gもあり一人で一度には食べられませんでした。残りはガラスのボールに入れてテーブルの上に置いておくといつの間にか無くなっていました。

 

見た目にきれいですね。

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (大沼 弥生)
2020-01-28 22:17:56
お土産で、チャンドラポメロを貰いましたが、初めてきく名前、はて、これは日本の果物なのだろうか?
そして、こちらのブログに出会いました。
椿の花も、とても素敵でした。私の住む長野は、今年は暖冬ではありますが、白と枯れ葉の色合いですので、嬉しくなりました。
いつか、ぜひお邪魔してみたいです。
チャンドラポメロの名前も、しっかり覚えましたよ。
明日の朝、雪のちらつくのを見ながら、いただきます。
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文旦(ポメロ) (山本 弘三)
2020-01-30 00:19:01
チャンドラポメロは文旦の仲間の中ではかなり美味しい品種だと思います。オレンジ類やみかん類と違って文旦の仲間は大変種類が多い柑橘です。椰子の実のように文旦は大きくて丈夫な果物ですから南の国から海流に乗って日本の海岸にまで流れ着くことだってあったことでしょう。昔の人は流れ着いた文旦を拾って食べたかもしれません。そして種を播いて文旦の木を育てた人もいたのでしょう。そうしてできた文旦は高知や鹿児島などに残って産地になりました。チャンドラポメロは生まれたのが比較的新しいものですから直接日本に伝わりました。少しづつですが西南日本のあちこちで栽培されています。銀白の世界も素敵ですね。雪景色には憧れます。
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