柿ぴーのつれづれ日記

食べるの大好き,旅行大好き,お菓子作り大好きな柿ぴーの日記(-△ー)ノ

パーヴォ・ヤルヴィ指揮エストニア・フェスティバル管弦楽団&五嶋みどり

2019年04月28日 | コンサート・観劇など
『パーヴォ・ヤルヴィ指揮エストニア・フェスティバル管弦楽団&五嶋みどり』のため大阪のフェステイバルホールへ。



ランチのあと行ったけど早めに着いた。
とりあえず席に荷物を置いて一息いれてると、アナウンスでプレトークがあると
えーー、そうなのー
これは嬉しいサプライズ。
知らなかったわ~。ギリギリで着いてたら損してたわ~と思ったけど、家に帰ってじっくりチラシを見たら、ちゃんと書いてたわ(場所の「フェスティィバルホール」の下に書いてるけど、字ちっちゃっ。」)

トークだけじゃなくてプレ・イベントとして演奏もありましたっ



プレトークは五嶋さんがヤルヴィさんに質問する形で、お二人が椅子に座って行われた。五嶋さんは質問と同時に通訳もされた。

内容としてはエストニア・フェスティバル管弦楽団がどういうものか、エストニアという国についてやエストニア出身の音楽家について、ヤルヴィさんが音楽を通してエストニアという国を広く世界に知って欲しいという思いなどが熱く語られた。

このオーケストラは名前の通り、お祭りの専属楽団で、エストニアの演奏家が約半分とドイツ・カンマーフィル、パリ管、フランクフルト放送響などの奏者やフリーの奏者という世界各国から招かれた演奏家が約半分で構成されている。

ジャパン・アーツのHP見てたら、「パーヴォの妹マーリカ(フルート)ら、ヤルヴィ一族の音楽家たちも各セクションにいる。」ともあった。

今回の公演はヤルヴィさんの熱い思いが感じられたので、それに触れておこう。
が、横着して以下を「スパイス」というエンタメ特化型情報メディアのサイトからお借りした。
プレトークの内容はほとんど書かれていたので参考に。

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この管弦楽団はフェスティバル(音楽祭)がもとになって出来たオーケストラだそうですね。どういう経緯でフェスティバルが出来たのですか?

2011年、エストニアのパルヌというリゾート地で、かねてより必要と考えていた指揮法を教えるマスタークラスを始めました。それに伴いオーケストラを作ることになり、ヨーロッパで活躍する一流の音楽家を招く事になりました。エストニアの若い音楽家に優れた教育を受けさせ、一流の音楽家と交流を持たせることが必用だと考えたのです。協力者も増え、規模はみるみる大きくなり、色々な楽器や室内楽のマスタークラスが出来、フェスティバルになりました。フェスティバルは若い音楽家とトップクラスの演奏家が一緒にごはんを食べたり演奏をしたり、カジュアルに交流出来る場です。こういった環境は若い音楽家にとって教育を受ける上でベストなもので、その効果は絶大でした。

エストニアはパーヴォ・ヤルヴィさんの故郷ですね。どんな国ですか?

人口は150万人に満たない国ですが、音楽が盛んで優れた演奏家、作曲家を数多く輩出しています。北はフィンランド湾、西はバルト海に面し、南はラトビア、東はロシアと国境を接する北欧の国です。私はこの国を17歳の時に出たのですが、エストニアに対する感謝の気持ちを表す絶好の機会だと思って、毎年このフェスティバルをやっています。同じ指揮者である父も弟も、きっと同じ思いで関わっていると思います。

―― 今回の日本公演のプログラムはお国ものが並んでいますね。曲の説明をしていただけますか。

北欧を代表する2大作曲家が、シベリウスとニールセンです。どちらも重要な作曲家で、私は演奏会でよく取り上げますが、日本ではシベリウスの人気が高いので、今回はシベリウスを軸にエストニアの作曲家の作品を絡めたプログラムを作りました。

1曲目はアルヴォ・ペルトの曲です。ペルトは現在83歳。現代作曲家の中では、作品が演奏される機会が圧倒的に多いことはご存知の通りです。一部のマニアにはカルト的な人気を有し、映画やテレビ制作の関係者にもファンは多いです。彼の名前を聞いたことが無いという人はいないのでは無いでしょうか。フェスティバルのオープニング曲も書いてくれましたし、私もたいへん尊敬している作曲家です。

そして次の曲が私の友人、エリッキ=スヴェン・トゥールの曲。今年60歳で、いわゆる‘トゥール世代’といわれるエストニアで最高の作曲家の一人です。彼の交響曲には私が初演した曲もありますし、昨年のフェスティバルでも彼の曲を演奏しました。エストニアを代表する作曲家の音楽に触れて頂きたいと思い選びました。

シベリウスは皆さまよくご存知ですね。私に多大な影響を与えた作曲家です。大阪と東京では、彼のヴァイオリン協奏曲と交響曲第2番を演奏します。

ヴァイオリン協奏曲のソリストはMIDORI(五嶋みどり)が務めてくれます。彼女とは様々な場所で共演していますが、昨年のフェスティバルに来てくれました。フェスティバルの雰囲気やオーケストラのレベルの高さに驚いていたようです。と、同時に彼女は素晴らしい印象をエストニアの人達に与えてくれました。彼女はこのフェスティバルの理念が教育にある事を理解してくれています。彼女自身も、教育に献身的に取り組んでおり、両者の姿勢に共通する所があったのだと思います。MIDORIと一緒に日本で演奏出来るのはとても楽しみです。

このオーケストラを通してエストニアの魅力を伝えたい!

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こんな感じなのでプログラムにも当然エストニアの作曲家の曲が入っていた。

1曲目のペルトの曲は、「ボレロ」のように同じメロディが繰り返される曲で、最初はごくごく小さい音で始まり、徐々に徐々に大きな音になっていき終わった。

この中で鐘のような音が鳴ってて、「何?」と思って楽器を探したら、金属の棒(鉄棒を短くしたみたいな)を叩いていて、「色んな楽器があるんだなぁ」と思った。
とても静かで、いい曲だった。

2曲目は五嶋さんとのコンチェルト。シベリウスのヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47。

五嶋さん、プレ・イベントの時は抑えてたのか、はたまた曲そのものが違うからだけなのか、プレ・イベントとは全く違って音の迫力があったわー
あと、やっぱり上手くて、高音が消え入る時には泣けそうになった。。。

この曲、最後ら辺とても力強くリズムが刻まれるので、終わったあとも次の曲聴くまでの間、頭の中でずっと繰り返し繰り返し、その部分が離れなかった。
なんか、勇ましい感じのするかっこいい盛り上がり部分でした。

五嶋さんはドレスとかじゃなくて、普通(のじゃないかもだけど)のゆったりめのパンツに、これまたゆったりした感じのチュニックのようなトップスという出で立ちだった。
昔「情熱大陸」だったかで、彼女が言ってた言葉を思い出した。

「私はドレスとかそういうものはどうでもいい」と。ただ、周りがそうはいかないからドレスを着る、というような事を言ってましたね。

そして、今は(NPO)法人ミュージック・シェアリング(1992年設立当時は「みどり教育財団東京オフィス」)で音楽を通して子どもたちのクリエイティビティを育てる活動をされてる。又この法人は音楽家の社会貢献活動に対する理解を深める場としての側面も持っており、常に時代を先取りした音楽プログラムを実施しているとの事です。

こういう彼女だから、ヤルヴィさんの思いをより深く汲み取ったのではないだろうか。

アンコールも感動だった。



後半のトゥールもエストニアの作曲家。

聴いた事のない曲だったけど、木枯らしの中を軍隊が「ズン、ズン、ズンッ」と行進しているような、勇ましい感じの曲だった。

続いてのシベリウス交響曲第2番 ニ長調Op.43。
知らない曲だと、どうしても意識がなくなりそうになる時があって
だけどフルートとヴァイオリンの音でハッと意識が戻った。
そう、ヴァイオリンがとても力強くてきっぱりとしてて、「ウィーン・プレミアム・コンサート」の時の音を思い出したなぁ。

最後の方はヤルヴィさんも小刻みにジャンプ・ジャンプで渾身の指揮、オーケストラも大音量に。
私は2階の一番前・中央寄りの席だったけど、トランペットの音が特によく届いて、終盤の盛り上がりは「ちょっと大音量過ぎですーーーー」ってくらいだった。

公演の始まる前にアナウンスでプレトークのお知らせがあったが、それだけでなくサイン会の事も言っていた。CD購入者はとは言わなかったので(実際買わなくてもOKだった)列に並んでしてもらった。

五嶋さんは立ったままサインされた。
しかも、彼女から笑顔で「どうも」みたいな感じで手を出してこられ、握手
彼女は終始満面の笑みで、彼女がボランティア活動をしているというのと相まって、なんだか菩薩のような方だなぁ、と思ってしまうのよね。
ヴァイオリニストとしてもだけど人としても、ちょっと次元が違うと感じてしまう。。。

ヤルヴィさんは着席でサイン。

スタッフが「写真撮影はしないで」とは言ってたけど、それでも万全を期してか、2人とも衝立の向こうでのサイン会でした。
すんごくたくさんの人が並んでて、衝立があったばっかりに、なんか「怪しい宗教の教祖様を拝みに来てる信者達の図」って感じだった



CD買わなくてもサインしてくれるとは、これはすごいサプライズ。
これも、エストニアをより多くの人に知って欲しいというヤルヴィさんの思いからなのかな。

ちなみに五嶋さんのコンサートは6月にフェニックスホールでもある。
これは彼女の活動報告コンサート。
聞くところによると、今まではこのコンサートでもサイン会があり、少しじっくり目に話も出来るらしい。
だけど、音楽に感動したとか、そういう事言っても彼女に対しては薄っぺらい気がして、、、
ボランティアの活動報告会なんだから、何かボランティアに対する気持ちとかじゃないと失礼なような。
コンサートには行くけど、もしサイン会があったらどうしようか、ちょっと考えとこ。(気をまわしすぎ?)

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