晴れのち平安

源氏物語を中心に平安な日々♪
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【風俗博物館】2024年5月撮影 ④四季のかさね色目に見る平安王朝の美意識

2024年08月02日 | 京都・風俗博物館

平安時代好きブロガー なぎ です。

 

京都市下京区にある風俗博物館のこと。

 

2024年5月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。(❝ ❞はレジュメまたはパネルより引用)

 この記事は 展示③ の続きです

 

④四季のかさねの色目に見る平安王朝の美意識

~自然の霊験をいただいた四季のかさね色目~

 

【梅かさね 着用時期:旧暦11月~2月の春の料】

 

【桜かさね 着用時期:旧暦11月~2月の春の料】

 

【若菖蒲(しょうぶ)かさね 着用時期:旧暦4月~5月の夏の料】

 

【白撫子かさね 着用時期:旧暦4月~6月の夏の料】

 

【女郎花かさね 着用時期:旧暦7月~8月の秋の料】

 

【黄菊かさね 着用時期:旧暦10月~11月の冬の料】

 

【紅紅葉(くれない もみじ)かさね 着用時期:旧暦10月~11月の冬の料】

 

【雪の下かさね 着用時期:旧暦11月中旬~春頃までの冬の料】

 

【松かさね 着用時期:四季通用の料】

 

【四季のかさね色目の展示、全体の様子】

 

 ⑤産養(『源氏物語』「若菜上」より)へ続く

 

 

 


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【風俗博物館】2024年5月撮影 ③平安の遊び~偏つぎ~

2024年08月02日 | 京都・風俗博物館

平安時代好きブロガー なぎ です。

 

京都市下京区にある風俗博物館のこと。

 

2024年5月に
風俗博物館を訪ねて撮影した展示の様子です。(❝ ❞はレジュメまたはパネルより引用)

 この記事は 展示② の続きです

 

③平安の遊び ~偏つぎ~

【偏つぎをする成人女性と少女・・・畳には偏つぎの札が置かれています。】

 

【畳の上に置かれた偏つぎの札】

❝偏つぎとは、主として女性や幼い子が漢字の知識を競い合った遊びで、偏と旁(つくり)に分かれた札を使った様々な遊び方がある。❞

 

【偏つぎの札を手にした少女】

右手に持っている偏と左手に持っている旁を並べると「呼」になりますね!

成人女性の前には偏と旁を並べた「和」や「清」といった漢字ができています。

 

 

ちなみに、左側の女性は、単の上に袿を重ねて着た袿姿。

鬢削ぎ(びんそぎ=髪を一部短く切ること)があり、紅袴を身に着けていることから既婚の成人女性であることがうかがえます。

 

右側の少女は単の上に衵(あこめ)を重ねた衵姿。

鬢削ぎはまだ無く、小袖や袴は濃色(こきいろ)です。

 

風俗博物館の展示ではこうした違いも楽しむことができておもしろいです。

 

【索餅(さくべい)・削り氷(けずりひ)、椿餅、梨や柑(こうじ)】

よく見ると、襖障子の奥にちらっと見えました。Σ(゚Д゚)

偏つぎの合間にそれぞれ甘いものをつまむのでしょうか。

 

【外から見た様子…格子と巻き上げられた御簾が見えます】

 

こういう構図を見られるのも風俗博物館ならでは

 

 

 ④四季のかさね色目に見る平安王朝の美意識 へ続きます。

 

 

 


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