淡島神社の前から集落の中に延びる路地。
更にその路地から櫛の目のように奥につながる
狭い通り。
どこの漁村にも見られるような日常がここにも
あった。取り立てたものは何もないが、
人の営みとともにたどってきた町の時間が
感じられた。
一方、淡島神社は思っていたより小さかったが、
皆さんが書いているように、どこの神社にもない
異様さがあった。各地から流れてきた(もちろん
人が様々な理由で置けなくなったものをここに
運んできたのだが)人形や置物が、
こんな風に集積し、並べられていると
人の情念がそこに乗り移ったまま、
雨風にさらされているようで、ちょっと
息苦しくなった。
この神社と、この漁村との関係、
なぜこんなところにこんな特別な神社が
存在するのか、それを今になって知りたくなった。
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