金沢の観光スポット体験レポート その299(No.475)
◇主計町の夏 2014①
○主計町(かずえまち)茶屋街概況
1869年(明治2)に開かれた茶屋街。ひがし・にしともに、
大店の旦那衆の社交の場として栄えた。国の重要伝統的建
造物群保存地区に指定。浅野川大橋から中の橋までの浅野
川南岸に、美しい格子戸の料亭が立ち並んでいる。五木寛
之の小説にも出てくるなべ・割烹太郎がある。
■写真は浅野川大橋から中の橋
浅野川左岸の主計町入口に今越清三郎生誕地碑がある。
乃木大将と辻占売り少年の話で有名な今越清三郎は、この
地で名家の子として生まれた。早くに父を亡くし貧乏とな
り、生活費捻出のため辻占売り(金沢で売られている砂糖
菓子で中に小さな占い紙が入っていて何が書いてあるかを
楽しむ)を営みながら一家の生計を支えていた。
明治24年、用務で金沢を訪れた折りに今越少年と出会った
乃木(当時は陸軍少将)は、この姿に感銘を受け、少年を
励まし、金2円を手渡した。今越少年はこの恩を忘れるこ
となく、努力を重ね、金箔業の世界で大きな実績を積み上
げ、昭和49(1965)滋賀県の無形文化財に指定された。
■写真は今越清三郎碑
■写真は主計町割烹太郎
■写真は土屋
■写真はえんや
(つづく)