金沢の観光スポット体験レポート その301(No.478)
◇心の道(卯辰山山麓寺院群)めぐり6 全性寺①
金沢ボランティアガイド「まいどさん」16期生の勉強会
で今回訪れた3寺院を紹介する。
□全性寺(ぜんしょうじ)①
全性寺は妙具山と号し日蓮宗寺院で、大永2年(1522)、
越前脇本の妙泰寺住持であった日仁上人が、檀越を得て越
中射水郡放生津に移り、その後前田利長に従い越中守山、
越中富山、高岡と移転した。天明6年(1786)に現在地
に移った。
当寺の不動明王は10代藩主前田重教の守本尊で、重教が
世嗣となった宝暦3年(1753)生母の実成院から預けられ
たもので、本堂には、釈迦の母親麻耶(マーヤ)夫人(プ
ニンも安置されている。
■写真は山門
山門の構造は屋根が入母屋造りの楼門(ろうもん)であり、
建立は18世紀後半と推定される。楼門は二階建ての門で
あり、二階には「腰組」と呼ばれる回り縁で支持する高欄
が付いている。扉が一つ設けられていることから、三間一
戸形式の楼門と呼ばれている。また、紅殻に塗られており、
「赤門」と称されている。
金沢の江戸期の社寺建徳を代表する希少な遺構としてきわ
めて貴重な建造物である。
金沢市有形文化財平成16年指定
■写真は本堂
■写真は手水舎
■写真は本殿
■写真は吉田弘信住職
■写真は加藤清正公祭壇
(つづく)