金沢の観光スポットレポート その487(No.754)
◇兼六園の梅 2016 ①
昨年末より1月中旬までは暖冬で、兼六園梅林の梅は昨
年と比べ約5週間位早く咲き始めた。1月中旬以降に寒
波本格的になり花も戸惑い中断して花びらも枯れてしま
ったり、中途半端な咲き方や1か月以上も咲いているも
のもある。
兼六園随身坂口近くに広がる約3000平方mの梅林。この梅
林は昭和43年に明治百年記念事業として全国の名梅を集
めて造成され、平成12年3月に庭園として再整備されたも
で、現在は約200本の梅があり、そのうち白梅約140
本、紅梅約60本、白加賀、摩耶紅梅、青軸、八重寒紅
など約20数種類が咲き誇る。
1)素心蝋梅(そしんろうばい)
中国が原産。わが国へは明治時代に渡来したといわれてい
ます。高さは2~5メートルになり、卵形から長楕円形の
葉が対生します。「ろうばい」の変種で、花披片全体が黄
色をしています。
蝋細工のような花で、芳香があります。12月から2月ご
ろ、冬枯れのなか、葉の展開に先立って花を咲かせます。
■写真は素心蝋梅(1/9)
2)冬至梅(とうじうめ)
冬至梅はその園芸品種の1つ。樹高は3メートルから6メ
ートルくらいで、枝は細い。早咲きの品種。野梅系の白い
一重咲きの中輪(花径20ミリから25ミリ)。
■写真は冬至梅(1/9、2/21)
3)八重寒紅(やえかんこう)
野梅系 野梅性八重。中輪で花弁は波打ち、萼は濃いこげ
茶色。樹勢は強い。早咲きのため正月の盆栽に向く。
■写真は八重寒紅(1/9、1/21)
4)緋の司(ひのつかさ)
紅梅系 紅梅性八重花弁はヘラ型でわずかに抱え咲き。雄
しべは長くきれいに開く。樹勢は強い。
■写真は緋の司(1/30、2/21)
■写真は撮影中の筆者(1/21)
(つづく)