金沢の観光スポットレポート その564(No.864)
◇寺町寺院群巡り2-1 妙福寺、長久寺
観光ボランティアガイド「まいどさん」同期会”よるまっし16会”
の勉強会で寺町寺院群巡り勉強会を実施した。
□寺町の概況
寺町寺院群は、石川県金沢市寺町、野町にある寺院の総称である。藩
政期に一向一揆に対する防衛策として、犀川流域にあたるこの地に寺
院が集められた。忍者寺として知られる妙立寺を始め、70近くの寺院
が立ち並び、市内の三つの寺院群の中で最大規模である。寺町、野町、
弥生の各一部、22.0ヘクタールが「金沢市寺町台伝統的建造物群保存
地区」の名称で国の重要伝統的建造物群保存地区として選定(2012年)
されている。
◇永隆山 妙福寺(法華宗)
慶安2年(1649)実成寺八世本覚院日誉の創建。本堂は、宝歴9年
(1758)の大火で焼失したが、本堂の向拝の線形には当時のものが見
られる。
加賀藩の割場足軽付きだった岡本右太夫が、明和3年(1766)に始め
て江戸から2株の孟宗竹を持ち帰り、金沢桜木町の自宅に植えた。し
かし、この孟宗竹は枯れ、明和7年(1770)に再び江戸から取り寄せ、
自宅と菩提寺の妙福寺に植えたところ、植え着いた。
住所:金沢市寺町3丁目2-33
■写真は妙福寺山門
■写真は本堂
◇鶴雲山 長久寺(曹洞宗)
慶長13年(1608)大豆田高畠氏の下屋敷に高畠石見守定吉の後室・
長久院が僧愚庵春智のために栖覚寺(さいかくじ)を創建し寺領30
石を寄進した。慶長15年(1610)に長久院没後、長久寺と改名。
その後、延宝4年(1676)野田寺町覚源寺の遺址である現在地に、移
り長久寺を建立。
長久院(利家の妹・津世)の菩提寺。金沢48地蔵尊の15番札所
住所:金沢市寺町5丁目2-20
■写真は長久寺山門
■写真は本堂
○銀木犀:左右2本、樹齢400百年と言われる。
■写真はギンモクセイ(金沢市指定保存林)
○芭蕉の句碑:「秋涼し 手毎にけむや 瓜茄子」
奥の細道300年を記念して雪垣俳句会が昭和63年に建立。
■写真は芭蕉句碑
○船岡城の門
金沢城の南の要の要衝地・船岡山をまかされていた。そこの館門を
移築。
■写真は船岡城の門
○高畠定吉と津世の墓がある。
■写真は高畠定吉と津世の墓
■写真は金沢城方面を望む
■写真はケヤキ(金沢市指定保存林)
(つづく)