小松市の観光スポットレポート(No.948)
◇前田利常公の足跡を訪ねて ②仙叟屋敷 玄庵―1
2)芦城公園 仙叟屋敷 玄庵―1
この茶室は、茶道裏千家15代鵬雲斎千宗室(ほううんさいせんそうしつ)家元が千家4代仙叟宗室居士300年還忌を記念して先祖の供養のため、平成9年(1997)年4月21日に小松市へ寄贈された。
京都の北山杉を用いた木造瓦葺平屋建数寄屋造りで、家元が自らが「仙叟好み」の趣を現代風に設計しました。
茶庭は、9つの景石を配して仏教の「九山八海」を表し、野点もできるよう工夫がなされています。
■写真は仙叟屋敷門
■写真は座敷で係員の説明を聞く
□千仙叟宗室
裏千家初代・仙叟宗室は慶応4年(1651)に、加賀藩元三代藩主・前田利常公に茶堂として仕え、城中三の丸に屋敷を賜り名を玄室から宗室に改めた。
そして、利家公が万治元年(1658)亡くなるまで、小松に在って利家公の文治政策を助け、家臣はもとより町人に至るまで、広く茶の湯を指導して加賀藩の茶道発展の礎を築いた。
玄庵には、裏千家宗家の無色軒にある釘箱棚が写されている。また、路地にある蹲踞の手水鉢は、小松城内で使われていたと言われている。
■写真は座敷の床の間
■写真は座敷の障子紙の貼り方
■写真は控えの間
■写真は座敷欄間
(つづく)