かねうりきちじの横浜・喫茶店めぐり

珈琲歴四十年の中の人が、珈琲豆荷揚げ量日本一を誇る横浜港のある町の喫茶店でタンザニア産コーヒーを飲み歩きます

もし僕らのことばがウィスキーであったなら

2013年07月11日 | 旧ブログ記事(その他)
今日も岩手は雨。

発掘調査はお休みで、早く帰ってじっくりお風呂に浸かりました。

今日手にした本は、村上春樹『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』。



ラフロイグ蒸留所で、10年ものと15年ものを飲んで村上さんはこういいます。

 「どっちがいいとは言えない。どちらもうまい。それぞれにテイストの性格がpalpable(はっきり触知できる)」と僕は正直に言った。

するとマネージャーのイアン・ヘンダーソンさんはこう言ったそうです。

 「そうなんだ。頭であれこれと考えちゃいけない。能書きもいらない。値段も関係ない。多くの人は年数の多いほどシングル・モルトはうまいと思いがちだ。でもそんなことはない。年月が得るものもあり、年月が失うものもある。エヴェポレーション(蒸発)が加えるものもあり、引くものもある。それはただ個性の違いに過ぎない。」

この言葉にとても励まされ、なんだか急にラフロイグが飲みたくなりました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遺跡が好き 水たまりが好き | トップ | ラフロイグ10年 LAPHROAIG 1... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

旧ブログ記事(その他)」カテゴリの最新記事