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沸騰して氷解する薪ストーブ閑話談話よもやま話

新年の挨拶を交わし終えれば、薪ストーブで盛り上がる閑話談話よもやま話なのだ。 それまでボクの中でグレーゾーン的疑問というか、理解しているつもりのことだが何となく自信がないようなことというか、それが友人との会話で心地よく沸点に達してステキに氷解していった。

そのモチーフとは・・・
キャタリティック(触媒)コンバスターの温度についての ? なのだ。 キャタリティックコンバスターは、伝導(受動)温度に反応して約2倍に作用する性質というものだが、今まで単純に触媒の作用ということで片付けて、それ以上あまり深く考えてこなかった。
ここでいう2倍の温度、働きをするということの意味、果たしてこれが仮想温度上のことなのか、それともリアル温度でのことなのかということである。 ボクはこれまで頭の中では仮想温度的に捉えていて、しかし、実践的にはリアル温度として体感していた。 焚付時は別として、安定した燃焼状態で鋳物一枚の扉の温度が300℃なのに、キャタリティック温度計の針は2倍の600℃を指していたり、扉が同じ300℃でもキャタリティック温度計は450℃程度のこともある。

頭の中に蜃気楼として仮想温度、理論上の2倍の数字がこびりついてしまっていて、体感とのギャップになかなか気付けなかったように思うのだ。 いや、正確に言うと気付いていたのだが、上述の触媒の作用として一括りで思考停止していたということなんだろう。 冷静に考えれば自ずと答えは導き出される訳だが、キャタリティック温度計800℃の時、1600℃作用の訳がない。

キャタリティック温度計の表示は、残留ガスとエアーが混合され触媒に触れて反応した燃焼室(三次燃焼)の自発熱温度だと考えるのが至当だろう。 だから260℃からノーマルレンジ表示されているのではないか、つまり260℃で反応し始め、燃焼室温度は520℃になる可能性を持つ訳だ。 実際に500℃を越えたあたりで煙はほぼ目視できなくなるのもこれで頷ける。 一次燃焼で焼かれなかった残留ガスが520℃で再燃焼するという理屈とも合致する訳だ。 この時、触媒に伝わった実温度は260℃であると考えられる。 一次燃焼の残留ガスはエアーと混合され、二次燃焼室でクリーンバーニング燃焼後に触媒室(三次燃焼)に入るという流れの相乗効果も大きいはずだ。

そう言えばダブル触媒にしたアンコールでもそのことは実感できる。 口元に設置した触媒の直ぐ上の位置で煙突温度が200℃程度しかないのに、触媒が直接触れる口元温度は300℃超えなんてことが珍しくなかったりする。 これは伝導熱の2倍に自発熱した触媒反応が周りの鋳物を温めていることに他ならない。

頭の中の理屈が一人歩きして蜃気楼を作り、実体感と乖離し続けた触媒温度について、もやもやの霧は晴れたのだ!



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