観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

愛鳥週間イベント二日目

2017-05-14 18:51:10 | イベント

藤前干潟

今日の満潮時間 7時08分 潮位226cm

今日の干潮時間13時45分 潮位 36cm

野鳥観察館の愛鳥週間イベントの二日目は、昨日の雨の天気とは変わって晴れの天気の一日でした。

 潮が引き始める前は導流堤の北側でカラシラサギを観察できました。その後は夕方まで導流堤の南側先端で一日観察できました。

 昨日、雨の日には左岸に鳥たちが集まりましたが、今日の早朝時間の左岸はシギ・チドリの集まりが悪く、イソシギの姿しか見付けられませんでしたが、イソシギも近くで観察すると地味ながら夏羽に換羽していました。

 だいぶ潮が引き始めてからやっとハマシギの小さな群れが飛来してきました。

 ハマシギの群れの中にはトウネンが1羽(一番後ろ)

 ハマシギは夏羽の特徴の黒い腹が目立ちますが、トウネンの夏羽は白い腹、赤い頭部が特徴です。(後ろから2羽目)

 また、くちばしも、長くて下に曲がったハマシギに比べると、トウネンは短いくちばしが特徴です。(前から5羽目)
くちばしの長さの違いから餌を探す場所も違っていて、干潟では水際をダイゼン、少し乾いた干潟の中央部をトウネンが餌を探しています。

 大きさもずいぶん違い体長16-22cmのハマシギに比べシギの中では一番小さいトウネンは13-16cmと小さく、一緒に並ぶとずいぶん大きさが違いますね。

 先週から1羽のキビタキが観察館東側の松林で囀っていますが、お昼すぎには野鳥観察館前の水たまりに水浴びに現れました。
今日はこのキビタキの他に2羽のキビタキが周辺で観察できました。

午前中の野鳥観察館は、野鳥観察館主催の探鳥会と野鳥の会の探鳥会が重なり館内は賑わいました。

ちょうど5月の週末で観察に適した干潮時間にあたった日の為、他の野鳥愛好家も多く、何時にも無く野鳥観察者の姿が多い日でした。

野鳥観察館主催の探鳥会では、最初にカラシラサギが観察できる下流部を、そして後半はシギ・チドリが近くで観察できる永徳スリップ近くの護岸から観察を行いました。

永徳スリップ近くからは、足元に寄ってくるキアシシギやチュウシャクシギ、干潟の浅瀬に魚を追い込むカワウの群れやカワウのおこぼれにあずかろうとするサギの群れが観察できました。

今日の探鳥会で観察できた野鳥:カワウ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、ササゴイ、カラシラサギ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ホシハジロ、スズガモ、ミサゴ、トビ、メダイチドリ、ダイゼン、トウネン、ハマシギ、オバシギ、オオソリハシシギ、キアシシギ、ホウロクシギ、チュウシャクシギ、セグロカモメ、ハクセキレイ、スズメ、カワラヒワ、キジバト

午後からは、野鳥のおはなし「減った鳥・増えた鳥~東海地方の野鳥の変遷~」についての講座を行いました。
午前の探鳥会に引き続いて参加された方も多く、講義後には熱心な参加者からの質問も多数あり、有意義な講座になったと思います。

昨日、今日の愛鳥週間イベントに参加いただいたみなさま、来館されたみなさま、ありがとうございました。

次回の秋のイベントの開催は、秋のシギ・チドリの渡りがピークになる9月17日(日)・18日(月・祝)に予定しています。

イベントの詳細は、またこのブログ上でもご案内しますので、ぜひご参加ください。

なお、秋の写真展については、すでに募集を開始しています。

例年、秋の写真展は10月から開催していましたが、今年度は開催時期を2ヶ月早め、秋のシギ・チドリの渡りが多くなっている8月後半から行います。

今回のテーマは2つ、
①秋の野鳥写真展 「湿地に生きる鳥~シギ・チドリ~」 【主催】名古屋市野鳥観察館
②藤前干潟写真展 「藤前干潟の魅力~風景・生き物~」 【主催】藤前干潟ふれいあ事業実行委員会

ちょうど今は春のシギ・チドリの渡りがピークを迎えてます。
識別が難しいと苦手意識を持たれることも多いですが、じっくり観察するとシギ・チドリは魅力的な鳥です。

ぜひ、藤前干潟でシギ・チドリの観察・撮影にチャレンジしてみてください。

応募締め切りは【8月20日(日)】までとなっています。

是非両方の写真展に応募ください。詳細はこちら(PDF)をご覧ください。

明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 7時37分 潮位218cm

月曜日の干潮時間14時17分 潮位 45cm

火曜日の満潮時間 8時10分 潮位208cm 

火曜日の干潮時間14時52分 潮位 55cm

コメント
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