観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

春のシギ・チドリの渡り、今がピークです。

2017-05-13 16:00:27 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 6時40分 潮位231cm

今日の干潮時間13時14分 潮位 31cm

久しぶりの雨の日です。

本当なら観察館内から観ているのが快適ですが、今日は周辺鳥類調査の日だったので早朝から合羽を着て強い雨の中に出かけました。

岸近くには干潟では珍しいムナグロが1羽、

続いて5羽の群れがやって来ました。

メダイチドリです。みんな赤い夏羽の個体です。

このところ左岸にはシギ・チドリの飛来は少なく、小さな群れが入ったとしても直ぐに抜けてしまいましたが、今日は少数の群れがパラパラと入り続け左岸だけでも13種734羽がカウントでき、藤前地区の干潟が出始めるまでの間、群れは動かず、左岸で観察できました。

今日の周辺調査では61種 3,601羽の野鳥をカウントでき、そのうちシギチドリ類は15種2,2244羽でした。

今日はトウネンも1,000羽以上観察できましたが、ハマシギは749羽と少しさみしい数でした。

トウネンはもうしばらく飛来数は増えてくると思われますが、ハマシギの渡りは今シーズン終盤に入ってきているようです。

 

そして、今日は愛鳥週間イベント1日目のイベントと、5月の渡り鳥調査隊を実施しました。

雨が強く降っていたので、渡り鳥調査隊は館内で行いました。視界は悪かったですが多くのシギ・チドリをゆっくり観察できたようです。

 

 

こちらは(↓)、野鳥ミニ講座「羽のしくみを知って、しおりを作ろう!」の様子。今回は、夏休みの自由研究で羽について研究し、昨年、コンクールで賞をもらった中学生の天野寿珠さんに講師をしてもらいました。

簡単な実験で羽の役割や構造を知ってもらったあと、羽をラミネートしてしおりを作りました。

 

小学生対象に行った野鳥ビンゴゲームでは、みんな熱心に鳥を探してくれました。

途中、野鳥観察館のすぐ目の前でカワウの群れが追い込み漁をしているのも観察でき、夢中で見ているお子さんもいました。

 

そして、ダイゼンのペーパーキャップ作りも好評でした。

 

今日のイベントに参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

愛鳥週間イベント2日目の明日は、「探鳥会」、「野鳥のおはなし」、「野鳥ビンゴゲーム」を行います。

どちらもまだ定員に余裕がありますので、当日の参加も先着順で受付ます

シギ・チドリの渡りは今がピークのようです。ぜひご参加ください。

詳細はこちらをご覧ください。→愛鳥週間イベントチラシ(PDF)

※なお、今日は肌寒いくらいのお天気でしたが、明日は気温が上がるようです。

熱中症などの予防のため、帽子や水筒をお持ちになるとともに、体温調節しやすい恰好でお越しください。

 

今日の渡り鳥調査隊と名古屋調理調査会・尾張野鳥の会、藤前干潟周辺鳥類調査で観察できた主な野鳥
カンムリカイツブリ4、ハジロカイツブリ1、カワウ397、ゴイサギ2、ササゴイ3、ダイサギ41、コサギ14、アオサギ35、カラシラサギ1、マガモ11、カルガモ34、コガモ37、オカヨシガモ2、ヒドリガモ5、オナガガモ3、シマアジ3、ハシビロガモ2、ホシハジロ15、キンクロハジロ4、スズガモ441、ミサゴ3、トビ1、ハヤブサ1、チョウゲンボウ2、バン1、コチドリ5、シロチドリ11、メダイチドリ5、ムナグロ1、ダイゼン49、ケリ4、キョウジョシギ2、トウネン1,174、ハマシギ749、オバシギ6、エリマキシギ1、ツルシギ2、コアオアシシギ2、アオアシシギ68、キアシシギ25、イソシギ6、オグロシギ1、オオソリハシシギ38、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ165、タシギ3、ユリカモメ37、コアジサシ4 他  合計61種 3,601羽

明日の満潮時間 7時26分 潮位226cm

明日の干潮時間13時45分 潮位 36cm 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする