藤前干潟
今日の干潮時間 9時21分 潮位 70cm
今日の満潮時間15時48分 潮位232cm
今日は雨が降ったりやんだりのお天気でしたが、全日本大学駅伝が行われていました。
名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮(106.8km)のコースの第一中継所は、藤前干潟のすぐ近くにあり、藤前海岸の堤防から選手が走っている姿を見ることもできました。
干潮時間前の新川左岸には、干潟が少ししか現れていないうちからハマシギやダイゼンが集まっていました。
今日も、先に現れた庄内川右岸の干潟には入らず、直接新川左岸の干潟にハマシギ達は飛来したようです。
パッと見て、昨日より多そうな感じ・・・。
急いでカウンターを叩きます。ハヤブサが飛んでおり、500迄数えて飛ばれ、次は1,000迄数えて飛ばれて、何度も数を数え直しましたが、何度数え始めても群れが落ち着きません。
こんな時は挫けてカウントをやめたくなります。
猛禽の鳴き声が上からしたので南陽工場の煙突を見ると、ハヤブサが獲物を掴んで煙突にとまるところでした。
若いハヤブサのようです。
ハヤブサが煙突で餌を食べ始めて、干潟を飛び回っていたシギ・チドリ達の群れも落ち着いてきたので一気に数え直します。
結果は、ハマシギは昨日を上回る1,948羽。庄内川側にも少数派のハマシギは入っているので、実際の飛来数は2,000羽を超えている筈です。(このときの野鳥観察館からの庄内川のカウント数は27羽。)
ダイゼンやオバシギの数はあまり変化がありませんでしたが、オオソリハシシギが2羽増えて3羽になりました。
昨日、この時期にしては異常な数を記録したトウネンは、やはり多くが抜けましたが、81羽を数えることが出来ました(このときの野鳥観察館からの庄内川のカウント数は7羽。)。でも、この数だけでも、この季節にはありえない数です。
数え終わって、しばらくすると再びシギ・チドリの群れが飛び回り始めました。
また猛禽の声がするので上を見たところ・・・、
背後の煙突にもう1羽、ハヤブサの姿。
カウントが終わってて良かった。
水鳥カウント時の猛禽類の飛来は嫌いです。
後から飛んできたこのハヤブサは、煙突の右上の若いハヤブサ比べ、胸の縦斑がはっきりみえる大きなメスの成鳥です。
若いハヤブサは煙突の上で餌を食べて余裕が出たのか、藤前海岸目前の干潟の流木にとまるカラス3羽を蹴散らしにいきました。
そして、干潟のすぐ上をハヤブサが飛び回ります。
そして、そこにあった流木の上にとまってしまいました。
昨日の干潮時間に、ダイゼンの群れとオオソリハシシギが藤前海岸の目前の干潟に入ったので、今日もここに飛来するかもと少し期待していたのですが、ハヤブサに居すわられたらシギ・チドリ達も来られませんね。 こちらも撤収します。
この他、干潟では、例年この時期、最も数を増やすミサゴをあちこちに観察できました。上の2羽は、かなり接近して休憩していました。
また、藤前海岸からは、庄内川より多くのカルガモ、スズガモを観察できました。↑は、カルガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、スズガモ(後ろの干潟ではハマシギが餌を探していました)。
今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ53、カワウ255、ダイサギ10、コサギ1、アオサギ17、マガモ11、カルガモ9、コガモ345、ヒドリガモ2、オナガガモ604、ハシビロガモ2、ホシハジロ7、キンクロハジロ30、スズガモ349、ミサゴ21、ハヤブサ2、シロチドリ30、ダイゼン51、トウネン88、ハマシギ1,976、アオアシシギ4、オバシギ18、イソシギ2、オオソリハシシギ3、セグロカモメ7、ウミネコ137 他
残念ながら、今日のハマシギの飛来数は2,000羽にあと少し届きませんでしたが、カウント漏れの可能性も十分あり、新川・庄内川河口部には現在2,000羽以上のハマシギが飛来しているものと考えています。
新川左岸に飛来するハマシギですが、藤前海岸の堤防からは1,000m以上先で、見通しが良いだけで決して近くはありません。対岸の庄内川左岸にある野鳥観察館の2階から導流堤越しで見た方が500mぐらいは近くなります。
明日11月5日(月)は野鳥観察館の休館日です。
月曜の干潮時間10時12分 潮位 66cm
月曜の満潮時間16時25分 潮位242cm
火曜の干潮時間10時55分 潮位 66cm
火曜の満潮時間16時58分 潮位248cm