観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

シギ・チドリの渡りは終盤です。

2017-05-23 18:22:31 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間10時05分 潮位 50cm
今日の満潮時間16時19分 潮位231cm

 

今日も天気が良く、なかなかに暑い日となりました。

ここ数日、暑いせいか、野鳥観察館前の水たまりには、次々と鳥たちがやってきて、水を飲んだり、水浴びをしたりしていきます。

水浴び中のカワラヒワ↓。

5月初めに巣立ったと思われるハシボソガラス3兄弟は何度も水を飲みにやってきていました↓(木の後ろに他の子ガラス2羽もいます)。

この他、スズメ、キジバト、ドバトなどが訪れていました。

 

稲永公園の芝生では子ガラスが日光浴している姿も見られました。

 

一方、干潟を見ると、シギ・チドリの数が先週よりかなり少なくなったようで、寂しさを感じます。

ダイゼンは、白色と黒色の成鳥の夏羽の個体はほとんど渡ってしまったようで、褐色の若い個体ばかりが残っています。

チュウシャクシギもまだ見られますが、数が減りました。

今日はダイゼン、チュウシャクシギの他、オバシギ(4羽)、キアシシギ(5羽)、アオアシシギ(1羽)、オオソリハシシギ(2羽)、ダイシャクシギ(1羽)、ホウロクシギ(1羽)なども観察できましたが、シギ・チドリの渡りは終盤を迎えています。

 

護岸近くで観察できたキアシシギ↓。

 

今日もヨシ原では、オオヨシキリが大きな声でさえずっていました。

 

【5月27日(土)の藤前干潟のイベントのお知らせ】

「藤前干潟クリーン大作戦」(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のHP)

あおなみウオーク コラボイベント」(主催:稲永ビジターセンター(野鳥観察館のお隣))
 ・ダイゼンのペーパーキャップ作り
 ・愛知地球博記念公園の「もりの学舎」さんの出前ワークショップ(どんぐりのストラップ作りなど)
 ・藤前干潟と関わりのある周辺施設のパネル展示   など...

 

明日の干潮時間10時49分 潮位 28cm
明日の満潮時間17時10分 潮位248cm

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ウォーキング&バードウォッチング日和

2017-05-20 16:52:58 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 7時22分 潮位118cm
今日の満潮時間12時48分 潮位177cm

 

今日は予報通りの快晴。暑い日となりました。

藤前干潟(名古屋市野鳥観察館、稲永ビジターセンター)をコースに含む名古屋市交通局主催の「駅ちかウォーキング」などが開催され、

稲永公園の川沿いはお昼過ぎ頃まで、人の波が途絶えませんでした。

天気が良く、みなさん、気持ちよく川沿いをウォーキングされたのではないでしょうか。

野鳥観察館も常に人がいっぱい。大変賑わいました。

 

来週土曜日(5月27日)もウォーキング(あおなみウォーク「稲永駅周辺をめぐり初夏の風を感じながら藤前干潟を目指すコース」)が開催されます。

お隣の稲永ビジターセンターでは「あおなみウオーク コラボイベント」として、藤前干潟と関わりのある周辺施設のパネル展示や、ダイゼンのペーパーキャップ作りのワークショップも開催されます。→詳細はこちら(NPO法人藤前干潟を守る会のブログ)

来週末も天気が良くなることを願っています。

 

今日の庄内川河口では、カルガモが7羽の雛を連れて野鳥観察館前を通過していく姿を観察できました。

親ガモの後ろを一生懸命泳ぐ姿や、親ガモの背中の上に乗っている雛の姿を、特にお子さんたちが「かわいい」と、喜んで見ていました。

 

早朝の干潟では、今日もトウネンを近くに観察できました。(トウネンの写真は地元のHさんに提供いただきました。) 

個体によって微妙に赤味の濃さが違います。

 

干潟の真ん中では、チュウシャクシギ2羽の激しいバトルが繰り広げられていたそうです。(チュウシャクシギの写真はNさんから提供いただきました。) 

2羽で並んで歩いていたかと思ったら、向かい合って羽を広げ、一羽がもう一羽の上に乗ったりするなど攻撃が始まったそうです。

 

護岸近くでは、ササゴイが華麗な身のこなしで小魚を捕えていました。

 

そして、オオヨシキリが今日もヨシの先端で大きな声でさえずっていました。(上のササゴイの写真とオオヨシキリの写真は地元のHさんから提供いただきました。)

オオヨシキリに後光が射しているような↑の写真。車道に設置してある反射板がちょうど鳥の後ろに入るように写したそうです。

赤い口を大きく開けて、さえずるのに一生懸命なようです。

 

【5月の藤前干潟のイベントのお知らせ】

藤前干潟のベストシーズンである5月は、以下の様々なイベントが行われます。

「愛鳥週間写真展2017~私の好きな鳥~」開催中(5月28日まで、野鳥観察館2階にて)。→詳細はこちら(PDF)

5月27日(土)「藤前干潟クリーン大作戦」開催(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)。→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のHP)

5月27日(土)お隣の稲永ビジターセンターにてあおなみウオーク コラボイベント」開催。
 ダイゼンのペーパーキャップも作れます。→詳細はこちら(NPO法人藤前干潟を守る会のブログ)

「秋の野鳥写真展~シギ・チドリ~&藤前干潟写真展」の展示作品を募集中です(8月20日締切)。野鳥観察館の今年の秋の野鳥写真展のテーマは「シギ・チドリ」。撮影するなら今!です。→詳細はこちら(PDF)

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ808、ササゴイ1、ダイサギ9、コサギ4、アオサギ26、マガモ3、カルガモ12(内、雛7)、ホシハジロ2、スズガモ24、ミサゴ2、トビ1、シロチドリ1、ダイゼン56、トウネン13、ハマシギ122、キアシシギ6、アオアシシギ1、ソリハシシギ1、オオソリハシシギ4、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ52、ウミネコ1

 

明日の干潮時間 8時27分 潮位 98cm
明日の満潮時間14時16分 潮位191cm

※明後日(22日(月))は休館日です。
明後日の干潮時間 9時18分 潮位 75cm
明後日の満潮時間15時23分 潮位211cm

23日(火)の干潮時間10時05分 潮位 50cm
23日(火)の満潮時間16時19分 潮位231cm

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ダイシャクシギとトウネン

2017-05-19 18:57:48 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 5時48分 潮位129cm
今日の満潮時間11時07分 潮位175cm

 

今日も昨日に引き続き、良く晴れ、堤防の上にいると暑いくらいでした。

屋外でのバードウォッチングには帽子や日焼け止め、水筒が欠かせない季節が早くもやってきました。

 

今日も潮が悪かったですが、庄内川の護岸近くの干潟には、昨日も飛来したダイシャクシギが午前中から近くで観察できました。(ダイシャクシギの写真は地元のHさんから提供いただきました。)

チュウシャクシギと並ぶと、そのからだの大きさ、くちばしの長さが際立っているのがわかります(左:ダイシャクシギ、右:チュウシャクシギ)。

昨日は「ホウロクシギではなく、ダイシャクシギのようだ」、とご報告しましたが、飛翔時に白色の翼下面と腰が見えたので、やはりダイシャクシギでした。今日もかなり活発に干潟を歩き回り、餌を探していました。

 

また、昨日よりも近くで観察できたのがトウネン。

満ち潮の時間帯に、護岸近くの沈みつつある岩の上で休息していました。 夏羽のトウネンはやはりきれいです。

潮がどんどん満ちてくるので、足元がどんどん狭くなっていきます・・・。

たまらず、近くの岩へ移動。 

その後もしばらくこの辺りで、休んでいました。

 

その後引き潮になり、再び干潟が現れ始めると、水際で餌を探していました。 (下の写真は地元のHさんから提供いただきました。)

 

この他、今日の干潟では、コチドリ、ダイゼン、ハマシギ、キアシシギ、アオアシシギ、チュウシャクシギなどのシギ・チドリを観察できました。

5月も後半に入り、春のシギ・チドリのシーズンもピークを越えようとしています。

残り少ない春のシギ・チドリの観察チャンスを逃さないよう、野鳥観察館へお越しください。

 

また、明日(20日(土))には名古屋市交通局主催の駅ちかウォーキング2017SPRING「潮風感じる藤前干潟とリニア・鉄道館を満喫しよう!」コースが開催されます。

このコースには、藤前干潟(名古屋市野鳥観察館、稲永ビジターセンター)も含まれます。

明日も天気が良く、暑くなるようですので、熱中症対策を忘れずに、ぜひご参加ください。

 

【5月の藤前干潟のイベントのお知らせ】

藤前干潟のベストシーズンである5月は、以下の様々なイベントが行われます。

「愛鳥週間写真展2017~私の好きな鳥~」開催中(5月28日まで、野鳥観察館2階にて)。→詳細はこちら(PDF)

5月27日(土)「藤前干潟クリーン大作戦」開催(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)。→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦実行委員会のHP)

5月27日(土)お隣の稲永ビジターセンターにてあおなみウオーク コラボイベント」開催。
 ダイゼンのペーパーキャップも作れます。→詳細はこちら(NPO法人藤前干潟を守る会のブログ)

「秋の野鳥写真展~シギ・チドリ~&藤前干潟写真展」の展示作品を募集中です(8月20日締切)。野鳥観察館の今年の秋の野鳥写真展のテーマは「シギ・チドリ」。撮影するなら今!です。→詳細はこちら(PDF)

 

明日の干潮時間 7時22分 潮位118cm
明日の満潮時間12時48分 潮位177cm

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トウネンたち

2017-05-18 22:53:10 | 春の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 9時46分 潮位184cm 
今日の干潮時間16時32分 潮位 79cm


今日は快晴で、心地よい風も吹き、とても気持ちの良い日でした。

稲永公園をウォーキングなどで訪れる人も多く、川沿いでお弁当を広げている人たちもいました。

 

今日は潮が悪かったので、干潟が広がり、シギ・チドリが護岸近くの干潟に入ったのはお昼過ぎでした。

逆光の時間帯でしたが、干潟を見に行ってきました。

 

護岸近くの干潟に着くと、まず目についたのは、くちばしのとても長い大きなシギ。腹部が白いことなどから、ホウロクシギではなく、ダイシャクシギのようです。お腹がよっぽど空いているのか、カニを必死で探して、歩き回っていました。

 

この他、この干潟では、ダイゼン、トウネン、ハマシギ、イソシギ、キアシシギ、チュウシャクシギが餌を探していました。

トウネンはいつもよりかなり近くで観察できました。

 

さらに、今日は野鳥観察館近くのコンクリート護岸にもトウネンをみつけました。

何せ小さいシギなので、カキ殻や窪みに隠れてしまって、なかなか姿を捉えにくいです。

 

護岸には、コチドリやキアシシギもいて、間近で観察できました。(キアシシギの写真はMさんに提供いただきました。)

 

ヨシ原では、オオヨシキリが大きな口を開けて鳴いていました。少し前から声はヨシ原の中から聴こえていましたが、全身の姿を見たのは初めてでした。オオヨシキリの声を聴くと夏の訪れを感じます。(オオヨシキリの写真もMさんから提供いただきました。)

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ590、ササゴイ1、ダイサギ10、コサギ5、アオサギ16、マガモ4、カルガモ12、オナガガモ5、ホシハジロ2、スズガモ20、ミサゴ2、シロチドリ1、メダイチドリ10、ダイゼン78、トウネン134、ハマシギ265、アオアシシギ1、キアシシギ17、イソシギ3、オオソリハシシギ5、ダイシャクシギ1、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ78

この他、キビタキ(♀)、オオヨシキリ、カワラヒワなどが観察できました。


明日の満潮時間11時07分 潮位175cm 
明日の干潮時間17時50分 潮位 87cm

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ハマシギの飛翔

2017-05-16 20:32:49 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 8時10分 潮位208cm
今日の干潮時間14時52分 潮位 55cm

 

今日は晴れるだろう思っていたら、一日中曇りで、涼しい風も吹いており、肌寒い日となりました。

しかし、10時半頃には庄内川護岸近くの干潟にシギ・チドリが入り始めたので、干潟を見に行ってきました。

 

まず護岸で目についたのは、イタチハギ(別名クロバナエンジュ)の黒紫色の花。枝先にたくさんの花を咲かせていました。

このイタチハギはマメ科の植物で、緑化植物として外国から持ち込まれたそうですが、要注意外来生物ともなっているそうです。

 

護岸近くの干潟を見ると、ハマシギ、ダイゼン、チュウシャクシギ、トウネン、オバシギを比較的近くで観察することができました。

↓ハマシギとオバシギ(一番右)

ハマシギは200羽程度の群れが飛来しており、トウネンやダイゼンも混じった群れで度々飛び回っていました。

 

護岸の上にはチュウシャクシギの姿が。

 

さらに、護岸では、コチドリをみつけたのですが・・・・・、このコチドリをよくよく見てみると、くちばしから釣り糸が出ていました。恐らくは、釣り餌がついたまま残された釣り針・釣り糸を、餌として飲み込んでしまったのだと思われます。

コチドリは釣り糸が気になるようで何度も頭を振っていましたが、釣り糸をはずすことは難しそうでした。

鳥たちがたくさん訪れる場所では、釣り糸、釣り針は極力残さないでほしいと今回も強く思います。

 

同じく護岸では、今日もササゴイが小魚を捕えていました。

今日は上空が気になるようで、何度も上を見上げている姿も見られました。

 

野鳥観察館に戻ってくると、野鳥観察館前の水たまりでシジュウカラ2羽が水浴びをしていました。

日曜日(14日)まで稲永公園で確認できていたキビタキは、今日は姿や鳴き声を確認できませんでした。

 

今日観察できたシギ・チドリは、コチドリ1、ダイゼン61、トウネン865、ハマシギ961、オバシギ4、イソシギ4、キアシシギ12、アオアシシギ13、オオソリハシシギ12、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ55 でした。

愛鳥週間最終日の今日、1,000羽近い数のハマシギ、そしてトウネンを見られて嬉しく思いました。

でも、春のシギチが見られるのもあと少しと思うと、寂しい気持ちも湧いて来ます。

今日はこのシギ・チドリの他、ササゴイ2、カラシラサギ1、コアジサシ1 なども観察できました。

※カラシラサギは最大干潮時間よりも、干潟が現れ始める時間帯の方がみつけやすいと思われます。

 

最後は今日の夕焼け。久しぶりにこんなにきれいな夕焼けを見た気がします。

 

※明日(5月17日(水))は第三水曜日にあたるため、休館日です。
明日の満潮時間 8時51分 潮位196cm
明日の干潮時間15時35分 潮位 67cm

明後日の満潮時間 9時46分 潮位184cm
明後日の干潮時間16時32分 潮位 79cm

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