自分の周りの空を写します
北東気流の街に生まれて
ブルース・スプリングスティーン2012ライブ準備その15「THE RISING」
ワシントンDCでのコンサート。
その準備も大詰めになった。
今日はアルバム「THE RISING」を聴いた。
僕は今まで、今でもこのアルバムをどう評価していいのかわからないでいる。
アメリカでの同時多発テロ、9.11の直後に出されたアルバム。
僕はこの時のアメリカの対応に疑問を感じてきた。
アメリカはこのテロの後、アフガニスタン侵攻、イラク攻撃へと進んだ。
僕はこれには反対だった。復讐では解決しないと思った。
でも当時のアメリカ国民の大多数はこれに賛成して
当時の大統領の支持率も異常に高かったのを覚えている。
これにブルース・スプリングスティーンはどういうスタンスを取っていたのかが
僕は分からなかった。
それで僕はこの時の「ライジング・ツアー」には距離を置いた。
今日アルバム「THE RISING」を聴いた。
今も僕は分からなかった。
それぞれの曲が9.11を思い出す。
今も分からない9.11の時の気持ち。
復讐だけなのか。
悲しいということは僕にも確かだ。
これでもかと思いだす。
繰り返し歌うことでブルース・スプリングスティーン的な癒しになっているのかなと思う。
ブルース・スプリングスティーンは曲でもライブでも何度も何度も同じフレーズを繰り返して、
そこに気持ちを持たせることをしていると僕は思う。
そんなことを考えたらふと気がついた。
アルバム「ザ・ライジング」の曲「LONESOME DAY」にしても「MY CITY OF RUINS」にしても
喪失感を歌っている。
これは今回の「レッキング・ボール・ツアー」での喪失感、
バンドメンバーのダニー、クラレンスの死についての喪失感と重なるのだと。
僕はやっと今になって気がついた。
つまり「THE RISING」も一つの喪失感から多くの解決法を探ろうとしていると見ればいいのでは。
「WRECKING BALL」でメンバーの死から多くのことを学ぼうとしているように。
今回の「レッキング・ボール・ツアー」で演奏されているアルバム「ザ・ライジング」からの曲
「LONESOMEDAY」「MY CITY OF RUINS」は喪失感を深く感じる。
そして「WAITIN'ON A SUNNY DAY」でのある種の開き直りを。
気がつけば明白なことなのだけれど僕は今気がついた。
ライブに間に合ってよかった。
そして僕もコンサート会場で
COME ON RISE UP!
と大声で叫んでこよう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )