今年の夏は異常な暑さで、本当に辛い日々でした。
もともと体力がある方ではないので、ぐったり感に見舞われることが多くて。
その情けなさは、相当なものだったように思います。
性格でしょうね。
もともと、だらだら過ごすのが苦手。
でも、そうせざるを得ない日々がよくありました。
やりたいことはいっぱいあるのに、体が重たくて思うように動いてくれない。
そういう時はよく妹に電話を掛けます。
すると、いつもと変わらない元気な声が返ってきます。
私が体調があまり良くない、というと、妹にはそれがあまり理解できないようです。
「体調には波があまりない、いつも同じ。
だから、お姉様の疲労感がよく分からない」と。
若い頃からそう言われ続け、羨ましくて仕方ない私でした。
生まれつきの体質もあるのでしょうか。
母が習い事を私たちにさせた時、妹にはバレエのお稽古。
私にはお絵描きを習わしてくれました。
バレエは、私の体力では無理と思い、私にあったお稽古がお絵かきだったようです。
母は、子供の才能を見出すのは、なかなかの人だったのかもしれません。
妹は、郷里では一番大きなバレエ団の、子供のプリマドンナに。
いつも主役になって、演劇舞踊を演じるように。
一方、私は朝日新聞絵画全国コンクールで入賞。
学校の夏休み帳のドリルに私の絵が掲載されたりよくしたものでした。
疲れた時はいつも甘いもので一服。
この抹茶ゼリーが大好きでよく作ります。
でも二人ともその才能は、いつの間にか消失。
残ったのは体力の差。
幼い時に体を鍛えることの大切さを、私は或る時期から反省を込めて、しみじみ思うようになりました。
何故なら、妹の今の逞しい体力は、幼い時の厳しいバレーレッスンのお蔭もあるでしょうから。
指導の先生は鞭を片手に、いつも指導しておられました。
そのレッスン光景は、今も私の目に焼き付いたままです
私の幼い時からの虚弱体質の負い目はとても大きくて、学生時代、学校も休みがちで、その後、今日に至るまでずっと悩ましい事でした。
結婚後は、次第に自己管理を冷静にできるようになり、いろいろ工夫してその弱点をカバーして暮らせるようになりましたけれどね。
夫が私に全幅の信頼(?)を寄せ、育児、家計、家事全般、すべてを任せてくれたお蔭で逞しくなれたのも事実です。
ですから、子供たちは心が優しいだけでなく、強い精神力と健康な体を持ち合わせた人に育ってほしい。
それが私の願いでした。
それは自分でも驚くほど叶いました。
娘達は二人共、幼稚園から大学を卒業するまで、皆勤に近い過ごし方が出来たからです。
就職してからも同様。
風邪ぐらい引いてお休みしたい。可愛げのない体、と言って嘆くほどでした。
体力のみならず、集中力もすごい。
正に鳶が鷹を生んだとは、私のような母娘を言うのかもしれません。
私は自分の反省に立って子育てをしたことは確かですが・・・。
今となってはどんな努力をしたかよく思い出せません。
その祈りと念願が強ければ、それが叶うのでしょうか。
子育てに限らず、私の人生は、多くの夢が叶った、恵まれたものだったと思います。
今後はひたすら、それを感謝して過ごさなければ、と改めてこの記事を書きながら思いました。