河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

動作解析

2008-10-31 | 研究・講演
今日は、岡山空港から千歳空港へ飛ぶ予定だ。
明日から始まる臨床歩行分析研究会の定例会に参加するためである。

昨日は締切の迫った科研費の申請書書きをする合間に、発表のための準備と、先日計測した花岡君のピラティスリフォーマーの動作解析処理を大学院生、ゼミ生と一緒に行った。
もっとゆとりを持って仕事をしたいのだが、時間がないのでぎりぎりにならないとどれもこなせない。

動作解析は計測するのは一瞬で済むが、その後のデータ処理と解釈が難しい。
それでも大勢でああだこうだとディスカッションしながら解釈していくのは意外とおもしろい。

今回、札幌の定例会で発表するのはプロゴルファーのゴルフスイングの動作解析についてである。
春に計測したものを発表まで持ってくるのに半年かかった。
臨床歩行分析研究会でゴルフスイングの発表を行うのは場違いなような気もするが、この研究会は現実には歩行分析だけでなく動作解析全般を扱う研究会になっているので違和感はない。
我々の最新の成果をアピールすると共に、新しい情報を吸収して帰る予定である。

私は数年前から臨床歩行分析研究会では運営委員をさせていただいているが、同じタイミングで本学の3次元動作解析システムが更新されたので好都合であった。
毎年、定例会に参加していれば、日本の動作解析の現状がよく分かるからである。
多額の予算を投入して更新した3次元動作解析システムなので、研究と教育双方に最大限に活用しなければ責任問題になりかねない。
私としてはさらに欲張って、産学連携の手段としても活用し、さらに大学の広報にも活用している。
今回の発表も、元々はゴルフ用の特殊なソックスを開発している地元企業からの要請で行ったものである。
大学の価値を高めると共に、宣伝にも役立っていると思う。

昨日解析を行った花岡君をモデルにしたリフォーマーの運動解析は非常にきれいなデータが取れていた。
タイムリーな研究であり、この結果も学会などで発表していくつもりである。
今のところ床反力計を垂直に固定してCKCで蹴る力を計測している施設は世界中でも珍しいと思うので、どんどんアピールしていきたい。
コメント
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