河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

第33回臨床歩行分析研究会定例会

2011-12-11 | 研究・講演
河村ゼミ卒業生の篠塚君が朝一番から発表を行った。


静止立位における膝関節運動にハムストリングへの筋電気刺激が与える影響
○篠塚 晃宏,河原 由依,倉益めぐみ,河村 顕治

 Blaimontらは閉運動連鎖における膝関節屈曲0°から60°の範囲であれば、ハムストリングが膝伸展筋として作用することを理論的考察によって推論している。Stewartらは5名の健常人において立位でハムストリングにFESを加えた結果として、膝完全伸展位から膝屈曲20°までは膝関節は屈曲し、膝関節屈曲20°から60°の間では膝伸展が起こる傾向があったと報告している。我々は第31回本研究会定例会において健常若年男性1名において荷重立位で膝関節の屈曲角度を65°から5°ごとに伸展させ、30°までの8条件で両下肢のハムストリングへ電気刺激を行い、膝関節伸展作用の解析を行った結果、膝屈曲65°から45°では膝屈曲が起こったことを報告した。今回我々は電気刺激時の疼痛が少なく強力な筋収縮を引き出せる新たな筋電気刺激装置を用いて、荷重立位下でハムストリングに筋電気刺激を加えることで、ハムストリングの収縮が下肢に及ぼす影響についてより詳細な検討を行ったので報告する。


午後は講演を聴いた後、口述発表の座長を行った。
5題の発表があったが、そのうち2題が短下肢装具に関する研究であった。

ディスカッションを通して感じたこと。

Roll-over shapes による評価はアンクルロッカー機能の評価に応用できそうである。

健常人で様々な制限を設けて装具歩行を行わせても、筋力があるため代償機能が働き、片麻痺の患者さんとは全く異なる歩容となる可能性がある。




コメント (1)
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