河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

介護保険制度の改定

2014-06-19 | 医学・医療
2000年に介護保険制度が創設されたとき、大きな時代の変化を感じた。
学生に教える立場なので、しかり理解しなければと第1回のケアマネジャ-の認定試験を受けたことを思い出す。

昨日、医療介護総合推進法が成立して介護保険制度は大きく変わることとなった。
ちょうど、本学でも医療センターを岡山市内に立ち上げて通所リハビリ(デイケア)を始めようかという矢先なので、制度の変化にはいやでも気をつけなくてはならない。
今回の改訂では主に以下のようなことが決まったそうだ。


年間の年金収入が280万円以上の人を対象に介護保険の自己負担割合を引き上げる

特別養護老人ホーム(特養)の入所要件を厳格化、原則「要介護3」以上に絞り込む

介護施設入所者への食費などの補助も、預貯金が1千万円を超える単身者らを対象から外す

比較的軽度の「要支援1、2」の人に対する訪問介護と通所介護は段階的に市町村事業へと移管する
同様に、軽度者向け介護予防サービスの一部を市町村に移管する

こうした決定を受けて、セントラルスポーツやコナミスポーツ&ライフなどの企業は、独自の介護予防プログラムを開発して自治体に販売を始めていると報道されている。
制度が変われば世の中の動きも変わる。

私もサルコペニアの早期発見・早期治療に役立つリハビリ機器の開発研究を行っているので、特に、「軽度者向け介護予防サービスの一部を市町村に移管する」と言うところが我々にとってはインパクトが大きいように感じた。
コメント
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