寝不足だ。真夜中にばあちゃんが起きて、「わからん、わからん!」と大声でつぶやきながら廊下とリビングと台所を徘徊し出した。変な声や物音と不穏な空気を察してハンナが目を覚ましたので僕もすっかり眠りから醒めてしまった。
徘徊は長い時間続いた。電灯のスイッチを入れたり切ったりを繰り返しながら狭い家の中を延々と徘徊している様子が物音から伝わってくる。
今年90歳を迎えるばあちゃんだから、老いゆく過程の自然な姿なのかもしれないけど、お陰で寝不足になり、今朝は目覚めが悪かった。
これから少しずつ進行するばあちゃんの認知症と長く向き合っていかなくてはいけないんだろうなあ。