4年に一度の2月29日。一日、得したような気分で過ごせそうだ。
金曜日の山陽新聞にノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんの記事が載っていた。渡辺和子さんが9歳の時、2.26事件に巻き込まれる。ちょうど80年前のことだ。父、渡辺錠太郎陸軍大将と一緒に寝ていたところを兵士に襲撃されて、43発の銃弾を撃ち込まれる父の死の一部始終を見る。幼い子供の目にどれだけ衝撃的なことであったことだろう。
世界のどこかでこの瞬間も紛争が起きている。この世の中から争いがなくなることはない。人間の愚かしさには絶望感すら覚える。
記事の終わりに心に残る渡辺和子さんの言葉が綴られていた。
・・・ 私たちは神の前に人間の限界を認める謙虚さを持ち、同時に、人間だけにできること、つまり争いのあるところに平和を、憎しみのあるところに愛を、そして疑いのあるところに信頼の種をまく人でありたいと思います。