かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

自粛にかまわず、旅する夏鳥たちが次々と県境をまたいでやってくる

2020-04-25 03:54:14 | 日記

ツバメ

台湾、フィリピン、ボルネオなどで越冬し、子育てのため北半球に渡ってくる。今日も、水量の多い広瀬川の川面のすれすれを忙しく飛び回る。

 

コムクドリ♂・♀

フィリピン、ボルネオ北部で越冬し、中部以北、北海道などで繁殖する。留鳥のムクドリと異なり旅する夏鳥である。♂♀ 2,3匹のグループで広瀬川の河畔の柳の木や電線で仲良く寛いでいた。渡は群れで行うとのことだが、どのような合図で離散集合するのだろうか。まだ旅の途中なのだろうか。ムクドリより、ふっくらしていてオメメが可愛らしい。♂は、羽が青光りしていてなかなか美しいのだ。

 

オオルリ♂

滝の口渓谷入り口で、幸せの青い鳥に発見。東南アジアで越冬。つがいで渡ってくるのだろうか。それとも、こちらで相手を見つけるのか。瑠璃三鳥(オオルリ・コルリ・ルリビタキ)と日本三鳴鳥(オオルリ・ウグイス・コマドリ)のどちらにも属し、愛される夏鳥である。

 

大方の、旅する水辺の鳥たちが、北へ帰って川面はすっかり寂しくなったが、南から次々と新しい夏鳥たちがやってきて、求愛のさえずりと子育てを始めるときだ。彼らに、「緊急事態宣言」というものはないし、入ってくるなといっても「何言ってるか分かんない」とやり返されそうだ。旅疲れで、免疫力が落ちていないことを祈ろう。

 

夏に、北に旅する理由は、「エサが多いから」なのだという。シベリアやアラスカのように雪解け後に大量に羽虫などが発生するならばうなずけるが、温暖化で、今年あたりは、山の雪も少なく、羽虫が湧くような環境は提供できないのかもしれない。彼らは、さらに北や高所を求めるのか。

それにしても、誰に教わって、いつもあんなに遠くを旅するのか。この温暖化は、旅程やコースを次第に狂わせているのか。旅鳥は子育て以外に家など作らないだろうから、人生の大方は野宿ってことか、つくづく偉いなあと思う。ますます、愛着というものが湧いてくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

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