今度の水害で多くの文化財も被災しています。川に流されて(流出して)行方が分からないもの、どうも盗難にあったもの、ひょっとしてまだ土に埋もれているものなど、様々なようです。
水害があったあと、気になったお堂等がありました、しかし、すぐには動けませんでした。災害が起こった場合は、人命第一、生活再建が優先されます、そんなときに(文化財は大丈夫だったですか?)などとは聞けないのです。しばらくしてから動きはじめました。
人吉市内と球磨村渡地区にはじめに出かけてみました。これまでお知らせしたように惨憺たるものです、しかし、いろんな情報が入ってくるようになって人吉球磨のアチコチで被害が起きています。そんな場所にはまだ行けていません。あとから気づいたのですが、相良村の八田(やつだ)薬師堂もでした。以前に報告していたお堂です。県がレスキューに入ってくれるというので安心していたのですが、なかなかたいへんらしく、相良の教育委員会からのHelpもあって、今日、仏像17体ほどをレスキューしてきました。簡単に掃除して資料館に運び入れました。
仏さまの足元 台座の上まで浸水しています。その跡がくっきりと。したがって脇侍や十二神将は流されてバラバラに下の方に落ちていたそうです。
資料館に持ち込んできた仏さんたち
もう少し動いてみて廻る必要を感じています。それにしても、生活再建が最優先とはいえ、文化行政の遅れを痛感しています。いろいろと考えさせられたこともあるので、アチコチに提案しながら今後に生かしていきたいものです。
今日の天気( 北部九州 梅雨明け)
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