今年も365日がもうすぐ終わろうとしています。毎年清水寺で発表される今年の漢字は「災」でしたが、私は「佛」にしようと思っています。これまで以上に‘佛さま’と関わり、近づけたかなという年だったからです。歳のせいかもしれません。
今年最後に読んだ小説は「荒仏師 運慶」でした。作者は梓沢要さん、この方の小説は初めて読みました。この小説の中に『佛ほとけという字は「人にあらず」と書く。人の身体からだに似ていながら、しかし人の身体を超越しているのが仏なのだ。また、旁つくりの「弗」は「取り除く」「ふりはらう」の意味だ。人が人たる我欲や煩悩をすべて取り去った存在、それが仏なのだ。』とありました。‘我欲と煩悩’だらけの私にはまだまだ遠い存在の佛さまなようです。
また、今年は4月に多くの仏像を文化財指定にしました。そのこともあって関りが多かったと感じたのかもしれません。来年はもっともっと関わってもっと近づきたいものです。
いろいろとあった1年間でした。なかなか満足とはいかないまでも、それは凡人たることゆえ致し方ないのかもしれません。
いろいろとお世話になりました。ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
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