言わなければよかったのに日記

 私が見たこと、聞いたこと、感じたこと、頭にきたこと・・・を(ありのまま)に伝えます。

初びんた

2020年09月11日 | 球磨弁

         

    この郵便配達バイクのナンバープレートは(玉名市)とあります、人吉郵便局も被災したのでアチコチからバイクも借りだされたようです。1ヶ月近く集配はストップしていました。

 昨日、孫ムスコが床屋さんで髪を切ってきました。むろん今の時代なので“長髪”です。サッカーをしているし中学生なので短い髪形ではあります。

 私たちの頃は高校まで(坊主頭)でした。私の息子たちも中学校までは(坊主)でした。

 月1回くらいバリカンで刈ってもらって学校にいくと‘洗礼’があったのです。ほとんど後ろから(はつ び ん た!)と云われて頭を叩かれるのです。髪を切ったら(おめでとう、カッコよい)とかいう意での友達行為なのです。いまの時代は“いじめ”にあたる行為かもしれません。私どもの時代は“洗礼行事”でした。しかし、坊主でもあるので叩かれたら痛かったです。それも一人ではなく数名からやられるのでタマッタものではなかったのです。

 髪の毛のことを(びんた毛)というのが球磨弁です。共通語では‘びんた’は頬っぺた。(びんた打たれた)のことは私どもは(頭を叩かれること)、普通では(頬っぺたを叩かれること)です。部位が違います、痛さも違うと思われます。

 東秀吉さん『球磨弁』によると、(びんた)とは(鬢所)と書いて、「びん」は「鬢」で耳ぎわの髪、「た」は「所」の意の「ト」の転で「びんの毛の生えているあたり」だそうです。江戸期の歌舞伎台本にも「びんた」があるそうで、古くには使われていた言葉が今や球磨弁(九州では使っている)しか聞かれないのかもしれません。

 「びんたの痛か」(頭痛)、「びんたきた」(怒って頭にきた)などと使われています。

 髪の毛を切った孫ムスコは学校で「初びんた」をくらったかどうかは分かりませんが、たぶん「びんた」という言葉と共に‘洗礼行事’もなくなっているのかもしれません。

 今日は秋雨前線とかで曇天模様でした、初びんたの孫ムスコの運動会は13日の日曜日・・そういえば秋の運動会の頃は天気を心配しなければならない頃です。

 今日の天気(一時


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