〈尊敬する宮里藍さんのポスターの前で〉
【大躍動の3日間】畑岡奈紗 最終日ハイライト/ウォルマートNWアーカンソー選手権【WOWOW】
ショットが良くパターも絶好調であれば、他の選手を寄せ付けないのは当然です。
最終組でまわったM・リーもL・トンプソンも、4~5Mのバーディパットをポンポンと入れられては、すでにアウトで戦意喪失をしても不思議ではありません。とくにL・トンプソンは1M以内のパットを3度も外すようでは、スコアを落とさないことに懸命で次々とスコアを伸ばし逃げていく畑岡奈紗選手には成す術もなかったと言っても良いでしょう。
O・アーネストはロングパットを次々と決めて15アンダーであがりましたが、彼女が同組だったなら展開も違ったものになったかも知れませんが、トップスタートの畑岡選手がスコアを次々と伸ばすのですから、追う選手は誰もいなかったという圧勝でした。
なかでも圧巻だったのは8番ホールの第二打は、カップ直撃のややもするとイーグルかという素晴らしいショットを見せますが、このホールはバックスピンがかかりすぎてバーディとはならなかったものの、このホールで「この日の畑岡選手の優勝」を確信しました。
13番ミドルでは昨日のブログで書いたように、神様が与えた唯一の試練のホールでしたが、ウォーターハザードに捕まりながらも第三打を寄せてパーとしたあたりから、彼女自身も優勝を確信したのではないかと思います。
15番ショートホールでは上りの4Mを沈めてー19として、昨年のユソヨンの大会記録-18を超えてしまいます。
続く16番はパーながらも、17番では約3Mをねじ込みー20として、最終ホール18番ロングは、第三打をピンそば30センチにつけるスーパーショットで締めくくるバーディとして、大会記録のー21でホールアウトをしましたが、19歳5ヵ月での優勝は日本人プレーヤとして14人目の優勝を飾りました。
ピンチ乗り越え畑岡奈紗が悲願V 「母のサポートがなかったら…」
さて6月28日からは、LPGAメジャーの全米女子プロ選手権(KPMG女子PGA選手権)が始まりますが、今大会の好調を維持して乗り込めば、若さという特権で畑岡選手の2週連続優勝という期待も高まります。
また横峯さくら選手も好調ですし、上原彩子選手も畑岡選手の優勝を見て虎視眈々と初優勝をメージャー大会でと狙っているでしょう。
いっぽう野村敏京選手は、怪我も癒えて徐々に上昇気味ですから、予選通過は大丈夫だと思いますね。
今大会に続き日本人選手の活躍を期待します。