サルビア;ヒゴロモ草(シソ科)花言葉は、燃える思い;知恵。夏秋花壇用に最も多く使われる花の一つ。花色は真紅、「緋衣草」の名がある。江戸時代末期にオランダより渡来。原産地のブラジルでは草丈1m以上の宿根草だが、日本では春蒔きの一年草扱い。園芸品種が多く、花色は桃や、紫、白もある。草丈30~60㎝、シソ科特有で茎は方形、唇形の花は輪状にっけ、香気がある。サルビアの仲間は多く、一年草のブルーサルビアや紅花サルビア、宿根性のメドウセージなども花壇でよく見る。炎天下のサルビアの色鮮やかさは、「燃」「焔」「炎]といった火に関連する言葉とともに詠まれやすい。心の痛みなどが託されることもある。「サルビアの焔に雨や麺麭作り 堀口星眠]「屋上にサルビア炎て新聞社 広瀬一朗」「サルビアをさかせ老後の無計画 菖蒲あや」「サルビアの花には倦むといふ言葉 稲畑汀子」「サルビアの咲く猫町に出でにけり 平井照敏」「サルビアの畑より父の迎へくれ 山田弘子」「海をみてきてサルビアの朱が残る 安部 貞」「サルビアの情熱に負け子が走る 糟谷正孝」「サルビアの真紅な殺し文句かな 徳永球石」「火山灰のサルビア赫き姫街道 春原順子」(安曇野に サルビア燃えて 朝の露 ヶィㇲヶ)