アヤメ(アヤメ科)花言葉は、神秘な人;よき便り。アヤメ科の多年草。排水のよい草原に群生する。また、観賞用に栽培される。高さは30~60センチ。葉はハナショウブに比べて細い剣形で、主脈は目立ない。基部は淡紅色をおび、莢状。初夏、紫や「あやめ咲く野のかたむきに八ヶ嶽 木村蕪城」「あやめ咲きぬ父母を結びし明治の恋 赤城さかえ」「鳥辺山ほどにぬれゐるあやめかな 柿本多映」「陶工のいのち涼しきあやめかな 鈴木桜子」「唇として使ふ真昼のあやめかな 摂津幸彦」「メロンパン買つてあやめのそのほとり五十嵐秀彦」「低肺をあやめの風に洗はるる 笠原聡」。満開のアヤメに重き雨の嵩 小野瑞枝:虹色の雲の囲める今日の月 小野謙治」。
ジャガイモ(ナス科)花言葉は、情け深い知恵。馬鈴薯;男爵。メークイン;アンデス原産でナス科の一年生作物。近世初期にジャガルタから渡来した芋=ジャガタライモを略した呼び方。初夏にしろから黄か淡い紫の小花をつけるが、めつたに結実せず、地下茎の先端が肥大することによるって殖える。この塊茎が馬の鈴に似ているため、バレイショという異名がある。収穫される部分が地下にあるため、低温等に強く,冷涼な気候のヨーロツパや北海道で広く栽培されるようになった。蒸したり煮たりして食べるほか、澱粉の原料になる。「かなしくて馬鈴薯を掘りさざめくも 石田波郷」「万有引力あり馬鈴薯にくぼみあり 奥坂まや」「蝦夷富士にむかひ馬鈴薯掘りすすむ 香川はじめ」。(日溜まりに膝撫す人や春浅き 小野瑞枝;万有力あり馬鈴薯にくぼみあり 小野謙治)