昨日、いつもより遅い時間に母のところに行った。心配そうな顔で、
「帰りに外に出している鉢を風除室に入れていってくれないか。○○さんが入れてやるかって言ったけど、後で○○子が来るからそのときにやってもらうって言っておいたんだ」
と言った。わたしは即座に了承し、帰りがけには忘れずに入れようと思った。晩御飯の準備をし、いつもは余裕があった時間がすぐにも晩御飯の時間になってしまった。母はお目当ての韓国ドラマを見ていてもうすぐ番組時間が終了という頃に、わたしが帰り支度を始めていたら、そばにやってきた。
ははあん、あれだな。
さっき話していた外の鉢。心配でたまらないのだろう。
そして、鉢の置き場所とか指示しないとわたしが適当に置いてしまうもんだから、それも心配なのだろう(笑)
玄関マットの上に立ち、あれはこっち、それはここという風に指示。そのうち外に出てきて、後は無いだろうなと確認する。
「母さん、ドラマ終っちゃうんじゃないの?」
母がハッとした顔で
「いいんだいいんだ。どうせあれ録画しているんだろ?」
と言った。連続ドラマ予約しているので、見逃したりしても見ることはできる。母もだいぶ録画に慣れてきたものだと思った。
母の指示通りに鉢の移動を終え、ではこれでと。
「お前も気をつけろよ。ほら、なんていったっけ……爆撃台風、じゃないな、爆……?あぁもうどうでもいい。とにかくすごい風らしいから、気をつけて帰るんだよ」
わたしは昨日、母のところに行くまで天気予報には全然気がつかず、ニュースも知らなかったので、母の言うところの○○台風とはなんぞや?といった感じで戻ってきた。
なんだ、爆弾低気圧ってことか!
低気圧が出てこなかったんだねぇ。爆弾が爆撃になったってところが気になるけどね。
とにもかくにもどんな低気圧になるやら。
夜はイベントがあったので、急きょ参加することにしたが、歩いていてもそんなに風の強さを感じなかった。多分夜中にひどくなるのだろう。10時過ぎ雨の中を帰ってきたが、やはり風混じりの雨のせいか、上も下も濡れてしまった。
暗い空を見上げながら、これからひどくなるのか?と不安になった。
夜中、眠りの中で〈朝の母のところのゴミ出し、行けるかなぁ〉と思っている自分がいた。
いつもは5時過ぎに出かけるのだが、さすがに外の風音に怖れをなして、6時半過ぎに出かけた。
カーテン越しに明るい光が入ってきたから、きっともう大丈夫なのだろうと思った。
車まで行くうちに小雨が降っていることに気がついた。明るい空なのに。運転していると、かなり明るい空だ。小雨が降っているのは、この車の周辺だけみたいで周りは青い空と白い雲で爆弾低気圧何するものぞといった気分。
西の空の雲の下から虹も覗いていた。もう終ったのかな。
ゴミ出しも終え、母と二三会話をし、家路に戻る。
ところが、である。
南西の空がどんどん黒い色をまじえて大きく青い色を覆ってくる。道端には風で吹き飛ばされたであろう枝やらゴミが転がっている。さきほど小雨だと思っていたものが、だんだん大粒の雨に変身。四車線の大通り、両側のケヤキはてっぺんの枝がゆさゆさと揺れ、いまにも折れんばかりになった。電線がこれまた大きく揺らいでいる。太い枝があちこちに散在。あっという間に来たときの明るい空が消え、ダークな空へと変わっていた。
なんとなく気持ち悪くて急いだ。戻ろう、早く戻ろう。午前7時ちょっと前。すれ違う車がまだ少ないのが良かった。
すでに低気圧は収まっているのだろうけど、みるみる内に変化していった空の様子にびっくりしたのだ。
今も外で風の音がする。いつもの風より少し強めだと感じる。
自然の力はすごい。その前にいる人間はあまりにも小さくて、右往左往する。
しかし、自然の力も時間と共にいつかは消え、また元の穏やかさが訪れる。穏やかさの訪れが早いか遅いかの違いでわたしたちの生活にも大いなる変化がある。変化に対して無力さを感じながらも前に進もうとする意欲は忘れない。それが復興という名の連帯感につながるのだろう。
あれ?爆弾低気圧ってタイトル、どこへ行った?
もう遥か海上の彼方か?
※※※
この記事をアップしてから、風が強まり、ただいま外はすごい音をたてた風です。風圧で窓に当たる空気の音が全然違います。4階建なので、田舎では周りに高い建物がないせいか、こういうときに風の強さをいつもより感じます。逆にひどい風だと思いながら母の処へ行くと、そう感じていないときも多々あります。一階建てとの違いなのかな。周りに同じような高さの家が並んでいるせいかな。
とにかくひどい風が吹いているようで、これから外出を控えていて、ちょっとびびっているところです(笑)
※※※
「帰りに外に出している鉢を風除室に入れていってくれないか。○○さんが入れてやるかって言ったけど、後で○○子が来るからそのときにやってもらうって言っておいたんだ」
と言った。わたしは即座に了承し、帰りがけには忘れずに入れようと思った。晩御飯の準備をし、いつもは余裕があった時間がすぐにも晩御飯の時間になってしまった。母はお目当ての韓国ドラマを見ていてもうすぐ番組時間が終了という頃に、わたしが帰り支度を始めていたら、そばにやってきた。
ははあん、あれだな。
さっき話していた外の鉢。心配でたまらないのだろう。
そして、鉢の置き場所とか指示しないとわたしが適当に置いてしまうもんだから、それも心配なのだろう(笑)
玄関マットの上に立ち、あれはこっち、それはここという風に指示。そのうち外に出てきて、後は無いだろうなと確認する。
「母さん、ドラマ終っちゃうんじゃないの?」
母がハッとした顔で
「いいんだいいんだ。どうせあれ録画しているんだろ?」
と言った。連続ドラマ予約しているので、見逃したりしても見ることはできる。母もだいぶ録画に慣れてきたものだと思った。
母の指示通りに鉢の移動を終え、ではこれでと。
「お前も気をつけろよ。ほら、なんていったっけ……爆撃台風、じゃないな、爆……?あぁもうどうでもいい。とにかくすごい風らしいから、気をつけて帰るんだよ」
わたしは昨日、母のところに行くまで天気予報には全然気がつかず、ニュースも知らなかったので、母の言うところの○○台風とはなんぞや?といった感じで戻ってきた。
なんだ、爆弾低気圧ってことか!
低気圧が出てこなかったんだねぇ。爆弾が爆撃になったってところが気になるけどね。
とにもかくにもどんな低気圧になるやら。
夜はイベントがあったので、急きょ参加することにしたが、歩いていてもそんなに風の強さを感じなかった。多分夜中にひどくなるのだろう。10時過ぎ雨の中を帰ってきたが、やはり風混じりの雨のせいか、上も下も濡れてしまった。
暗い空を見上げながら、これからひどくなるのか?と不安になった。
夜中、眠りの中で〈朝の母のところのゴミ出し、行けるかなぁ〉と思っている自分がいた。
いつもは5時過ぎに出かけるのだが、さすがに外の風音に怖れをなして、6時半過ぎに出かけた。
カーテン越しに明るい光が入ってきたから、きっともう大丈夫なのだろうと思った。
車まで行くうちに小雨が降っていることに気がついた。明るい空なのに。運転していると、かなり明るい空だ。小雨が降っているのは、この車の周辺だけみたいで周りは青い空と白い雲で爆弾低気圧何するものぞといった気分。
西の空の雲の下から虹も覗いていた。もう終ったのかな。
ゴミ出しも終え、母と二三会話をし、家路に戻る。
ところが、である。
南西の空がどんどん黒い色をまじえて大きく青い色を覆ってくる。道端には風で吹き飛ばされたであろう枝やらゴミが転がっている。さきほど小雨だと思っていたものが、だんだん大粒の雨に変身。四車線の大通り、両側のケヤキはてっぺんの枝がゆさゆさと揺れ、いまにも折れんばかりになった。電線がこれまた大きく揺らいでいる。太い枝があちこちに散在。あっという間に来たときの明るい空が消え、ダークな空へと変わっていた。
なんとなく気持ち悪くて急いだ。戻ろう、早く戻ろう。午前7時ちょっと前。すれ違う車がまだ少ないのが良かった。
すでに低気圧は収まっているのだろうけど、みるみる内に変化していった空の様子にびっくりしたのだ。
今も外で風の音がする。いつもの風より少し強めだと感じる。
自然の力はすごい。その前にいる人間はあまりにも小さくて、右往左往する。
しかし、自然の力も時間と共にいつかは消え、また元の穏やかさが訪れる。穏やかさの訪れが早いか遅いかの違いでわたしたちの生活にも大いなる変化がある。変化に対して無力さを感じながらも前に進もうとする意欲は忘れない。それが復興という名の連帯感につながるのだろう。
あれ?爆弾低気圧ってタイトル、どこへ行った?
もう遥か海上の彼方か?
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この記事をアップしてから、風が強まり、ただいま外はすごい音をたてた風です。風圧で窓に当たる空気の音が全然違います。4階建なので、田舎では周りに高い建物がないせいか、こういうときに風の強さをいつもより感じます。逆にひどい風だと思いながら母の処へ行くと、そう感じていないときも多々あります。一階建てとの違いなのかな。周りに同じような高さの家が並んでいるせいかな。
とにかくひどい風が吹いているようで、これから外出を控えていて、ちょっとびびっているところです(笑)
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