寂しかったのよ

ほんとに久しぶりに　母のところにやってきました、ご近所のチビさん。
このところずっと母が外に出ていけないので　母のことが好きなチビさんは玄関で　鳴いているのですが、家の中に入れるのを止めていました。
昨日　少しだけ体調が良かったのか　
「チビ　鳴いているけど、ちょっとだけ玄関開けてあげようか？」
というと　そうだねぇと。
早速　玄関に行ってみると網戸のすぐ目の前で　こっちを見て鳴いていました。母も玄関までゆっくり歩いていってチビを見ました。

網戸を開けてあげると　いつものおばあさんじゃなくて　わたしだったのでチビさんちょっと不思議な顔をしながら　入っていきました。
「どこまで行くんだかね」というと
「ぐるっと一回りしてくるだけだよ」
と。わたしが
「かあさんのこの家もチビの回るコースに入っているんだろうねぇ。ずっと回れなかったからねぇ。」
と言うと　母が頷いていました。
当の本人のチビはというと　ほんとにあちこち　ゆっくり歩きながらまるで探偵みたいにどこか変わったところはないか？という風にしていました。時間にしてほんの数分。最後は玄関の靴箱の上にひょいと飛び乗って　外を見ています。そして　一番涼しそうな玄関のタイルの上に寝そべりながら　外を見ていました。網戸は開けたままです。

少ししたら　外の道路に車の音が・・・その音が聞こえた瞬間、チビさん飛び出していきました！
ご近所さんが帰ってきたのでした。車にはチビさんの親代わりの犬のリンちゃんが乗っています。ご近所さんの家には誰もいなかったのでしょう。チビさん　寂しかったのね。
車が止まるのを黙って見届けていたチビさんの横顔が　なんだかホッとしたように見えたのは　わたしの気のせいかしらね♪