![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/df/58fed044a0c966e5b429e535a3e071ca.jpg?1599488731)
「そこはつるんとしていた」の遺作を
久しぶりに読もうかと思う。
1995年、初版。書下ろし作品。
この作品を執筆中に峰先生は亡くなった。
そのため、この小説は3巻までの刊行で、
未完の遺作となった。
ダンディ峰(見た目がもう平手御酒あたり
のニヒルな剣客みたい。杉並中野あたり
でよく飲んでいた酒豪でもある)の小説
は単にエロいのではない。物語が本格
リアル描写なのである。
は単にエロいのではない。物語が本格
リアル描写なのである。
刀で「白研ぎ」を登場させる時代小説な
どは峰先生が初めてではなかろうか。
他のほぼ全員の小説家などは日本刀につい
ても知識と知見に乏しくお寒い限りである
のが現実なのだ。
そして、峰先生の作品は物語自体が「読ま
せる」の作品なのだ。コアなファンは多い。
早乙女貢や津本陽のファン以上に熱烈な
ファンがいるのではなかろうか。私もその
一人である。
剣豪小説だけでなく、峰作品は推理小説も
かなり面白い。
これなんて、おすすめ。
(1996年、初版)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/b4/668b7b4aa4940ea1308f737c6e7fd75b.jpg?1599490443)
展開は、そうか!そうなのか?!みたい
な。
あらゆる描写もリアルなのだが、そこは
それ、つるんとしている。ワンシーンの
描写は長いがくどくない。
それ、つるんとしている。ワンシーンの
描写は長いがくどくない。
それは峰先生の好みだろう。
文章は簡潔で句点が多い。
文章は簡潔で句点が多い。
一つの表現の定式を築いた作家であると
いえる。
『傭兵代理店』の作者渡辺裕之などは、
かなり峰隆一郎作品の影響を受けたこと
が文体から窺える。
『傭兵代理店』の作者渡辺裕之などは、
かなり峰隆一郎作品の影響を受けたこと
が文体から窺える。
峰先生の作品は、推理小説もかなりおすす
めです。
デビューは私が大学1年の時、48才での
遅咲きデビューだった。そして、68才
までの20年間、書くか飲むか寝るかの人
だった。短期間なのに多作。
までの20年間、書くか飲むか寝るかの人
だった。短期間なのに多作。
そして、68才で先生は生涯を閉じた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/4a/46d8e105b2143ee8d7112ed997b115d0.jpg?1599490675)