
試合から一夜明けました。
現在の心境はと言いますと、これまで良くやってきたなという気持ちと、安堵からか何か気が抜けたような不思議な気持ちです。
何を安堵したのか?
それは、全国に出場云々ではなく、大晟自身に努力した者は必ず報われるということを分かって貰えたからです。
大悟や大晟は、幼い頃からこれまでの間、常に私を信じてついてきました。
努力する者は必ず報われるんや!
報われないのは、お前等の努力が足りんのや!
そんな言葉を2人に投げ続けて数年・・。
最大の目標であった体重別では、兄弟揃って僅かに届きませんでした。
そんな中、
勝てるのは低学年のうちだけ・・
私の指導では全国へ連れて行くことなんて出来ない・・
と揶揄、嘲弄されたこともありましたが、悔しい気持ちに反発しながら、反省、勉強を繰り返しやってきました。
しかしながら、
もっと私の指導が良ければ、全国に連れて行けたのではないか・・
と子供達に申し訳なくなることもあり、そんな気持ちが、焦り、苛立ちとなって厳しくあたってしまった事も少なくなかったのです。
昨日の大晟は、いつも通り、華麗な技等一切ありませんでしたが、これまで私とこだわって練習してきた組手や足技、そして、何よりも『強い気持ち』で戦うことを全うし、その姿は、
と~とは間違ってないから見とけ
と言ってくれているような気がし、試合後、いつも通り、真顔、無言で私の前を通り過ぎて行く大晟の姿を見ると、おめでとうと言うよりも、ありがとうと言う感謝の気持ちから、自然と涙が出てきたのです。
我慢しようと思ったんですが、ちょっと出来ませんでした。
まだまだ目標は先にありますが、取り敢えず、ご褒美を貰った一日となりました。
大晟、取り敢えずはありがとう。
でも、もうちょっと技を身につけろよな。(苦笑)
さ、また新たな目標に向かってやってきましょう。