今日はT京音大にて、年度末課題の提出日でございました。
予想どおりのてんやわんやで、朝9時~17時・・・までで、休憩が20分のみ(本来は50分はあるのですが・・・)。
急いでお弁当を頂いて、あっちこっちと学生さんの曲のブラッシュアップ、
ブラッシュアップとは、磨きを書ける、という意味ですが、つまり、曲に、「もっとこうしたら」と、工夫や修正を加えて、音楽的により良くしていくこと、
のお手伝いをしてまわっておりました。
昨今、作曲作業というのは、一昔前とは隔世の感がございます。
メロディとハーモニーを作っておしまい、
あとは、アレンジャー(編曲家)さん、よろしくー
・・・では、~こと、商業音楽の世界では~ですが、なかなか難しく、
そのあと、ドラム、ベース、ピアノやギターなどの和音楽器、オルガン、シンセに、ストリングス、管楽器、パーカッション、民族楽器・・・etc
ありとあらゆる楽器の中から、「この曲には、これがいいんじゃないか」と選択をして、楽曲を仕上げていくわけです。
一口に「曲」といっても、速い曲、ミドルテンポの曲、バラードなどのテンポの違い、
ギター中心のロックテイストの激しいものから、ピアノ中心の美しいもの、
はたまた、癒し系であったり、不思議系であったり、アンニュイなものや、和風、エスニック風など、テイストの違い、
そして、コードの種類にもよるのですが、ジャジーであったり、ソウルやR&Bのような大人っぽいものから、フォークなどの素直でストレートな曲、
もっと子どもも喜んでくれるかわいらしいシンプルなものなど、かと思うと、ダンス系であったりヒップホップ系であったりなどと、ジャンルも様々です。
学生が10人いれば、まさに十人十色。
15人いれば、十五人十五色。
20人いれば・・・
ですので、
僕も、本当に勉強になるのですよ。
こんなに毎日のように、いろんな楽曲
しかも「オリジナルソング」ですから、これまで聴いたことがない新しいもの、ということになりますが、
それらを聴くことができ、
さらに、メロディからアレンジまで、これから変更が効く段階の、作っている最中であったり、生まれたてホヤホヤの楽曲に、
音楽的にそれなりに深く携われるというのは、
本当に面白く、興味深く、そして、嬉しい事なのです。
全部が全部、最初から名曲というわけではないですが、
だからこそ、ブラッシュアップによって、
「すっごく、よくなったねー!」
と喜び合える瞬間があるわけでして、
これはもう、かけがえのない経験なのですよ。
・・・早食いが得意でよかった(笑)。
その分、一分でも長く、音楽に関われるわけですから。
なーんてー。
ではー。