今日はT京音大の日。
いつものように、2限の時間は1年生だけの授業。
そして午後は”試聴会”といって、全学年の学生が集まって、提出された課題曲を皆で聴きあい、講評を書いたり、意見を述べ合ったりする時間でした。
プロになれば、発売された作品は、もう好きか嫌いか、で判断されます。好きなら買ってくれるかもしれませんし、カラオケで歌ってもらえるかもしれません。
嫌いなら、残念ながら手に取ってはもらえないばかりか、その理由も、多くの場合、作った本人には分からないまま。
どんな作品も、一生懸命作っているのに、なかなかにシビアな世界でございます。
しかし志を同じくした仲間の集まっている学校ならではなのが、こういった機会。
お互いの曲を聴き、時には厳しいけど大切な意見が聞けたり、あるいは、思ってもいなかったような部分を褒めてもらえて嬉しかったり。
作曲に限らず、創造という作業では、なかなか客観的になりきれない部分がありますので、こうしてディスカッションの場があるのは僕はとても良い事だと思って始めたのです。
学生には、公平になるようにじゃんけんで順番を決めてもらって、さて、今日の一曲目は。
「それでは、〇〇くんの作品です」と、補助の先生が音源を流してくれます。
・・・ん?
男の子なのに、女性ボーカル?仮歌を頼んだ?
しかも、やけに上手だし。
声質が、吉田美和さんそっくり・・・。
って、曲が違うじゃん。
これ、ドリカムの「HAPPY HAPPY BIRTHDAY 」じゃないか、
と、一瞬あっけにとられておりましたら、
さっきまで「無断欠席か、けしからん」と思っていた学生たちが、灯のともったバースデーケーキを持って「おめでとうございまーす!」と入ってくるではありませんか。
えー、なにこれー。
びっくり。
皆、立ち上がって写真、パシャパシャ撮ってるし(笑)。
えー、まさか僕の誕生日を?
そして、学生一人一人からの寄せ書きまで。。。
もう、嬉しかったですねえ。
こんな風にサプライズで祝って頂いたのもそうですし、学校でクラス全員からなんて、初めてでしたよ。
どうもありがとうね。
でも、なんで知ってるの?って聞きましたら、
「こないだー、『そういえば、川村先生の誕生日っていつなんだろうね?』って話しててー」
ですって。
こんなこと、言ってくれてる時点で、もう「えーっ?」ですよね。
で、ネットで調べてくれたんですって。
嬉しいものですね。
そして、ご丁寧にケーキを取り分けるお皿やフォークなんかも買ってきてくれてて。
試聴会の前に、皆でケーキを頂きました。
って、今日は、厳しい意見、いいずらいじゃん・・・。
「今年食べたものの中で、一番美味しかったよ」
って言ったら、
「先生、それは仙台の牛タン定食より美味しかったってことですか!?」
って。
おいおいー、ブログまでは見ないでおくれよー。
なんだか恥ずかしいじゃないですか(笑)。
いつかみんなと、音楽の仕事で、一緒に牛タン食べられるといいなあ。
そのときも、これが一番美味しいって思うと思うよ。
ちなみに、僕が一番好きな牛タンのお店「喜助」は、T京音大から歩いてすぐの池袋のルミネ8Fにもありますのでー。
行ってみてね。
もしも、これを読んでいたら(笑)。
ではー。