音楽をつくるコンピューターソフトのことを「DAW(ダウ)」と言います。
デジタル・オーディオ・ワークステーション(Digital Audio Workstation、略称DAW)
「デジタルで音声の録音、編集、ミキシング、編曲など一連の作業が出来るように構成された一体型のシステムを指す。」
おー、これだけで「難しそう!」と思われるかたも多いかと思います。
かつて、
作曲は、作曲家という専門職があり、
編曲(アレンジ)は、編曲家、つまりアレンジャーさんの専門職でした。
録音、編集、ミキシングは、レコーディングエンジニアさんがやっていた、これまた、専門職でした。
それを今では、誰でもが、一人で始めることができ、完結することもできる時代です。
今をときめく、米津玄〇さんなども、元々、このDAWを使った音楽クリエイターの一人だったことは有名です。
他にも、今では枚挙に暇がない程、このDAW,つまりコンピューターを使った音楽制作からスターになった音楽家が沢山おられます。
「音楽にコンピューターなんて・・・好きじゃないなあ」という層が、音楽家にも、リスナーさんにも、ある一定数おられるのも事実。
ただ、僕たちが日常耳にしている音楽で、今、DAWを一切通っていない音楽は、・・・もはやライブ以外には存在しないといっても過言ではないと思います。
いえ、ライブですら、ポピュラーミュージックに限れば、DAWで作られた音源と、生演奏のミックスであるケースは、特にプロの現場では過半数を超えていると思います。
クラシックやジャズは、当然、人力による生演奏のみです。勿論、それゆえの魅力が際立ちますが、ポップスに関しては、生演奏のみでは、CDとの差が出過ぎてしまうということがあり、
今では、DAWを使った音楽制作がどんどん増えています。
コンピューターは無味乾燥、カッチリしていてなあ・・・というデメリットを、日進月歩の技術がカバーしつつあり、
これからの可能性に満ちた、未来ある世界でもあります。
僕のお世話になっている各音大、専門学校でも受験の合格者が発表になってきています。
次年度からまた、音楽家を目指す新たな若き仲間が、沢山加わってくれることでしょう。
そして、そんな若者の多くが、楽器の演奏技術だけでなく、こうしたDAWの技術を学んで行くことでしょう。
中段に「Symphonic Orchestra デモソング」という欄がございます。是非、1曲目のさわりだけでもお聴きになられてみて下さい。
https://h-resolution.com/product/symphonic-orchestra/
例えば、こんな演奏をお聴きになって、「なんだ、これ、コンピューターの演奏じゃないか」とわかる方はどのくらいおられるでしょうか。
いやはや、本当に凄い時代になってきていますね。
しかし、技術が進歩しても、いえ、進歩しているからこそ、音楽の世界では、結局は人間の力が重要になってくるのですね。
この先、AI化が進んでいく世の中ですが、音楽が、全てAIによって作られることは無いと思います。
いえ、技術的にはもう、すでにあるのですが(笑)、心を打つかどうかという問題ですよね。
DAWが無いとでき無い事が、もう沢山出てきてしまった今、上手に付き合っていきたいですね。
ではー。