
今日の東京は、ちょっと風がありましたが、いいお天気でございました。
そして、桜が咲いてまいりました。
今年ほど、普通の”春の訪れ”が待ち遠しいこともありません。
そんな中、冨田勲先生の「月の光」を聴いたりしては、感動したりしております。
ご紹介はしましたが、とにかく音が全然良いので、是非、これは本当にCDで、そして、一曲とかでなく、アルバムで(できればアナログアルバムですね)。
それにしても、MOOGの音というのは、なぜにこんなに、郷愁があるのでしょう。
冨田先生の感性を、MOOGが表現しているのだとは思いますけれどもね。
勿論、作品の元になっているドビュッシーも凄まじく天才ですので、ドビュッシー×冨田勲、というもう青天井の世界(笑)。
MOOGシンセサイザーの発明者であり、制作者のMOOG博士が、
冨田先生のアルバムを聴いて、
「ほう、こんな音がでるのですね」
と驚かれたという逸話もあります。
そう、例えば、ピアノを作った人も(誰が作ったのかは分かりませんが)、
まさかずっと遠い未来でも、こんなにもこんなにも親しまれ、世界中の子どもたちに弾かれ、
そして、あらゆる音楽の中でその音が活躍しているなんてことを、果たして想像していたでしょうか。
なんでもそうですが、未来は、未知ですよね。
想像は、できはすれども、及ばないものなのではないでしょうか。
ならば、どんな時でも、
なにかを分かった気になどならず、また同時に、無駄に怖がることもなく、
淡々と、今を積み重ねていくことだけに集中する。
そして、その結果は、あとから、自ずと、誰にでもわかる形で、そこに示されている。
冨田先生の音楽を聴いていると、そんなこと思ったりするのです。
神々しささえ、感じます。
・・・いや、神なのでしょうね。
間違いなく、シンセサイザーの。
ではー。