minimoogをシミュレートしたプラグインも多くありまして、
こちらのUADのものも大変よく出来ているとは思うのです。
minimoogならではの、音の太さ、質感、特徴的なグライド(ポルタメント)の再現性など。
でも、やはり実機とは、大分違うというのが正直な感想なのです。
確かに、似ているのですが、代用ができるわけではない、という感じです。
個々が悩ましいですよね。
minimoogを持っていない、あるいは、実機は弾いたことが無い、でも、minimoogの音が欲しい、
というのではあれば、ベストチョイスではあると思います。
でも、それを言いましたら、ピアノのシミュレートも、ハモンドのシミュレートも、ローズのシミュレートも、みんな同じようなところがあります。
ドラムだって、ベースだって、ヴァイオリンだって。
ギターに関しては、絶対にバレます(笑)。表現力が全然違うので、どんなに上手に打ち込んでも、実際の演奏には遠く及びません。
どの楽器も、どんどん近づいてはいます。十年前とは雲泥の差です。
でも、どうしたって、実機には敵わないのです。
最近は、AIによるシンガーの方のシミュレートも凄いですよね。
部分をとったら、本人そっくり、あるいは、聞き間違ってしまうくらいのところもあります。
でもしかし、本物とは、・・・なのですよね。
といって、この先10年、20年のテクノロジーの進化があれば、もしかしてもしかしたら、です。
ブラインドテストで、よほどのマニアでない限り、いえ、もしかしたら、マニアですらも、・・・分からない。
そんなところまで行ってしまうかもしれません。
楽器も、声も。
でもその時でも、
「やっぱり本物は違う」
となるのだとは、思います。
だって、どんなに近づいても、シミュレーターである以上、本物ではないのですから。
わずかな、0.001の違いが、大切になってくるようにも思います。
しかし、確かに、便利な世の中にはなってきていますね。
そして、こういうサウンドを残そうとしてくれていることは、本当にありがたいとも思います。
だって、もう、minimoogやハモンド、ローズは作っていないのですから、実質、本物が手に入れることは多くの場合、困難なのですから。
ではー。