私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

稚媛の美しさは

2016-04-01 10:49:43 | 日記

 昨日の吉備津のしだれ桜とは比較はできませんが、その美しさを誇る古代吉備国の美女の一人が稚媛なのです。その夫「田狭」の言葉によると「茂矣綽矣諸好備矣」の美人です。

 更に、田狭は、それでも、なお、我が妻が、とんでもない天下一の美女であるということを、その同僚に言い聞かせます。

 「曄矣<ウララカニシテ>、温矣<ニコヤカニシテ>」

 とあります。「曄」というのは光り輝くという意味ですが、女性版「光源氏」ならぬ「光り姫」です。それを、書紀では、<ウララカ>と読んでいます。そして、なおも、その長所を「温」としております。その性格はまろやかで、常に、人に暖かさを感じさせる女性だと言うのです。それが温<ニコヤカ>だというのです。

どうです。これだけの説明で、稚媛の人物像が頭の中に描けますか。