「紫「と関連付けて、「桐」「藤」「葵」の花を挙げました。そのことから思い付いたのですが、紫式部が、その源氏物語の中で、最大の美人として考えていた人は、「紫の上」「桐壺」「藤壺」と「葵の上」の4人ではないでしょうか???一般には、その美女として五人の名がよく言われているのですが・・・
「朧月夜」「六条御息所」「玉鬘」「明石の君」なども、その内に名を連ねていることはいるのですが、式部は、その四名を、初めから、この物語の中の最大の美女として決めていたのではないでしょうかね。
でも、よく分からないのが、あの「末摘花」です。あのようなブスをどうして美男美女の多い中に、それも光り輝きその上に匂いたつ、世界でも例を見ないような、美男子である源氏の恋人として取り上げたのでしょうか。この段を読むと、何時も、疑問の輪が広がるのです。