ご存じ、紫式部の「光源氏」は男性ですが、その美しさの原型が、雄略天皇時代(480年??)の女性“稚媛”だったのです。
さて、ご存じだとは思いますが、紫式部が書いた「光源氏」のその美しさをちょとばかり抜き書いてみます。
まず、生まれた時の事を
“前の世にも、御ちぎりや深狩りけむ、世になく清らなる、玉のをのこ御子さへうまれ給ひぬ。「いつしか」と、心もとながらせ給ひて、いそぎまいらせて御覧ずるに、珍らかなる、児の御かたちなり。”と。
また、次のようにも
“月日経て、わが宮まゐり給ひぬ。この世の物ならず清らにおよずけ給へれば、ゆゆしう思したり。”
とも。