ようやくと吉備美女「稚媛」の出番になりました。任那の長官「宰」(書紀には「国司」)になって朝鮮に派遣されている吉備臣田狭の留守を狙って、天皇「雄略」はその美人妻を自分の妃にして、二人の皇子を生みます。
と、ここまで書いたのですが、この雄略の時代は、書紀によりますと、朝鮮半島では、度々、高句麗、百済、新羅等の国々がお互いに戦いを繰り広げ、任那の「宰」もその渦の中に巻き込まれ、倭国も、しばしば、兵を送って戦いを交えていたのです。しかし、その事件について、書紀に書いてある内容と「日韓古史断」にある歴史とに、少々食い違ってあるように思える部分があります(私の考え違いかもしれませんが。)その点について、暫くまた、時間を頂戴してと考えておりますので宜しく。
それはさておいてとして、今、韓国では、昨日今日のテレビなどのマスコミ報道によりますと、国の内外の問題で、特に、大統領の問題で、上を下への大騒動を繰り広げておるそうです。そのような騒動とは、聊か内容は違うのですが、此の雅媛がいた5世紀の終わりごろにも、大変な騒動が起きていたのです。一国の存亡にかかわる大事件です。日本ではあまり知られてはいないのですが、大変興味ある問題でなないと思われますので、日本と韓国の歴史に何か新しい光でもと????????途方もない思いを致しながら、又、しばらく続けて書いてみます。