海邊<ウミベタ>を、泣きながら、どうしたらいいかと思ってさまよい歩いている火遠理命<ホヲリノミコト>です。そこで出逢ったのが
“塩椎神<シホツノカミ>
です。この神は、宣長によると、
“一柱の神ノ名には非ず。凡そ物をよく知識(しれ)る人を云称にて・・・”
と書いてあります。ちなみに、日本書紀にはこれを
“塩土<シゴツチ>の老翁<ヲヂ>”
“一<ヒトリノ>の長老<オキナ>”
と記しております。
このことから考えられることは、この人は神様ではなく、宣長が云うように、海の事をよく知っている<ウミベタ>(そこら辺り)の老人だったことが分かります。
その海のことを何でも知っている老人は、海辺で泣き悲しんでいるその人が誰だか分かっていたのです。だから。即座に尋ねるのです。
“泣患所由<ナキウレヒタマフ ユエハ>
「どうしてそんなに嘆き悲しんでいるのですか???」。
“塩椎神<シホツノカミ>
です。この神は、宣長によると、
“一柱の神ノ名には非ず。凡そ物をよく知識(しれ)る人を云称にて・・・”
と書いてあります。ちなみに、日本書紀にはこれを
“塩土<シゴツチ>の老翁<ヲヂ>”
“一<ヒトリノ>の長老<オキナ>”
と記しております。
このことから考えられることは、この人は神様ではなく、宣長が云うように、海の事をよく知っている<ウミベタ>(そこら辺り)の老人だったことが分かります。
その海のことを何でも知っている老人は、海辺で泣き悲しんでいるその人が誰だか分かっていたのです。だから。即座に尋ねるのです。
“泣患所由<ナキウレヒタマフ ユエハ>
「どうしてそんなに嘆き悲しんでいるのですか???」。