私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

この小舟に乗って・・・

2019-01-24 14:45:50 | 日記
 塩椎神は火遠理命に言います。
 「私が、此の小船を沖の方に押しやります。暫らくすると

             “味御路<ウマシミチ>”

 が有ります。その美味い海の道にそって乗って往くと

             “如魚鱗所造之宮室<イロコノゴト ツクレルミヤ>”

 があります。」

 魚鱗<イロコ>とは、「うろこ」のような荘厳な大きな宮殿やそれに付属している大小の門など沢山連ねて立っている様子を云います。なお、書紀には、それを

            “雉堞<タカガキ ヒメガキ>”
            “臺宇<タカドノ ウテナ>”

 と書き表しております。雉堞は「高い垣や低い垣」、臺宇は「大きな建物や小さな建物」という意味です。

 さて、御読みくださっているみなさんに尋ねます・・・。
 この古事記の「魚鱗}と、書紀の「雉堞・臺宇」のどちらの書き方が、我々読者にその建物の様子がよく分かるように書かれているでしょうか???