私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

“有麗壮夫”とは

2019-01-29 09:47:27 | 日記
 従婢<マカタチ>は、持ってきた玉器<タマモヒ>で、水を汲もうと井戸を覗きます。そこには
         
         “有麗壮夫<ウルハシキオトコ アリ>”

 が水の中に影が映っているではありませか。従婢は大変驚きます。その様子を

         “甚異奇<イト アヤシ>”

 と表わしています。この「異奇」を「異」と「奇」の二つに分けずして、「アヤシ」と宣長は読んでおりますが、それよりも、寧ろ、「ケシク メズラシ」と読み分けた方がいのではと私は思うのですがどうでしょうかね???。・・・・・・おっとと、これ又宣長先生に叱られるかな????

 その時、従婢は、きっと「あっ」と小声を上げたのではと思いますが、その声を聞くと同時に、火遠理命は、咄嗟に「驚かして済まない。」とでも思われたのでしょうか、それとも、早く豊玉毘売にお会いしたいと思ったのでしょか、その女性に声掛けをします。

         “乞欲得水<ミヅヲ エシメヨト コヒタマフ>”
  
 と。「娘さん!!どうぞ驚かないでください。そこにある水を私にくださいませんか。」
 此処ら辺りの古事記の表現の巧みさにも、毎度ですが、驚きながら読み進めております。
  
 「そんなに無理して小間切れにしてまで、知ったかぶりして、解説を付けないで先に進んだら」と云う御意見のあるのは知っておりますが、敢て、書きなぐっております。

        お許しを!!!!!!!!!!!!!