私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

次に、またまた、“矛由気<ホコユケ>”ですが・・・

2019-07-01 09:25:52 | 日記
         “矛由気<ホコユケ>”
 
 ですが、何のことでしょうか。「矛」、これは“握横刀之手上<ツルギノ タカミ トリシバリ>”ですから「横刀」でも、特に、巾の広い刀でしょうか?その柄をしっかりと握りしめて、それから矛を“由気”するのです。
 ちなみに、書紀では、これを

        “案剱”

 と言い表しており、<ツルギ トリシマリ>と読んでおります。この『案』には「おさえる・なでる」等の意味もありますから、これから考えられることは
 「ジンムが兄宇迦斯の元に派遣した道臣命は、持っていた剱の柄を堅く握りしめ、今にも抜かんとばかりに剱をぐっと押し上げ、相手を強く威嚇した姿勢を取った」
 と、いうぐらいになるのではないでしょうか。どうでしょうか。皆さんのご意見は???
 なお、宣長は

  “如何なる態<ワザ>ともさだかには知りがたければ・・・”

 とあります。福永武彦は「矛を振り廻し」と解釈していますが、これには私は賛成できませんが・・・・